ピコ太郎武道館ライブで7000人が熱狂、LiSA、サイサイ、五木ひろし…さらに海外からもゲストが登場
ピコ太郎武道館ライブで7000人が熱狂、LiSA、サイサイ、五木ひろし…さらに海外からもゲストが登場

 ピコ太郎の単独ライブ【PPAPPT in 日本武道館】が3月6日に日本武道館で開催され、同時にYouTubeで生配信が行われた。

ピコ太郎 武道館ライブ写真

 開演前にステージに登場したのは、初の前説だというくりぃむしちゅーの上田晋也。そして、国立劇場の奏者による和楽器版「PPAP」の生演奏を挟み、くりぃむしちゅー有田哲平による「ピコ太郎でてこいやー!」という開会宣言によってライブがスタートした。

ピコ太郎は、一体どこから登場するのかと観客が見守る中、まさかの天井から宙吊りで登場。ところが突如、ワイヤーが切れたのかピコ太郎は墜落してしまい、客席がざわつく中、ステージ下から松葉杖姿のピコ太郎が姿を現した。思わず笑い声と拍手が沸き起こると、ピコ太郎は「(宙吊りは)人形ってバレてました?」と苦笑い。小さな声で「ミュージックスタート…。」と、代表曲である「PPAPロングバージョン」がスタートした。

 2曲目は「I LIKE OJ」。曲の途中で客席にいた高須 克弥氏もステージに登場し、「高須クリニック」のCMでお馴染みのコラボが披露された。続いて「ヒヨコ選別」や「二文字目ミステイク」などを披露しピコ太郎がステージを降りると、スクリーンにプロデューサーである古坂大魔王が登場。最近、アフリカンミュージックにハマっているというピコ太郎とともに作り上げた新曲「マンチャマンチャ・ポ・マンチャはロマンチスト」、「I LOVE YOU-アフリカンダンスに乗せて-」のミュージックビデオが公開された。

 後半は、なぜか大きな耳を付けたピコ太郎がステージへ。すると、爆笑問題扮する爆チュー問題がステージに乱入し、様々な時事ネタで客席を沸かせた。2016年8月25日にYouTubeに公開され、瞬く間に世界中に広まった「PPAP」。公式動画のみならず、世界中の人々による様々なカバーも大きな話題となり、より一層ヒットの後押しとなったことは、記憶に新しいだろう。当日は、日本のメディアでも大きく取り上げられ話題となったメタル版「PPAP」のイタリア人ダニー・メタル氏と、バラード版「PPAP」のドイツ人モリッツ・ガース氏も来日。国境を越えたコラボが行われた。

 最後はパーティーらしくステージ後方にDJセットが出現。LiSAやSilent Siren、マス寿司三人前(ももいろクローバーZより)が、それぞれ自身の楽曲と「PPAP」のコラボバージョンを披露した。さらに、ピコ太郎が大好きだという「契り」を歌いながら五木ひろしが登場。2016年末の紅白歌合戦で出会ったこと、「PPAP」が大好きで何度もYouTubeを見ていることを明かし、「よこはま・たそがれ」のメロディーで「PPAP」を披露した。古坂大魔王は以前 五木ひろしのコンサートのアルバイトをした経験があったそうで、ピコ太郎も五木の「契り」が大好きで感無量の様子。公演後、五木は「3年前の3月6日に武道館で50周年のコンサートを開催したことを思い出し、驚きと、不思議なご縁を感じました。偶然と偶然が重なり合い、今日のコンサートが実現し、一期一会の大切さを改めて感じました」とコメントした。

 その他、東京スカパラダイスオーケストラによる生演奏「PPAP」など、様々なバージョンで計10回披露された「PPAP」。世界中でカバーされ、瞬く間に広まっていったヒットの様子が凝縮されたタイトル通りパーティーのような2時間半が繰り広げられた。


◎公演情報【PPAPPT in 日本武道館】
2017年3月6日(月)
日本武道館