メガデスのデイヴ・ムステイン、【グラミー賞】受賞の心境&新作を語る
メガデスのデイヴ・ムステイン、【グラミー賞】受賞の心境&新作を語る

 2017年2月12日(現地時間)に開催された【第59回グラミー賞】でメガデスが<最優秀メタル・パフォーマンス>を受賞した。34年のキャリアで9回ノミネートされてきた彼らにとっては待望の初受賞となったわけだが、フロントマンのデイヴ・ムステインはどう感じているのだろうか?

 「色々な感情が少しずつってところかな。評価されたことへの感謝の気持ちは言うまでもないけれど、過去に何年もこの賞がこの部門に入るべきではない人たちに与えられてきたことへの落胆の気持ちも引きずってるね」と彼は米ビルボードに明かした。とは言え、過去に自分が負けたバンドを悪く言うつもりはないと彼は話し、ナイン・インチ・ネイルズ、ジェスロ・タル、“27年前の曲のライブ・バージョン”(ジューダス・プリースト)、そして“カバーをやった誰か”(メタリカ)などを例に出した。

 今年の同部門には他にベテランのコーン(Korn)と、初ノミネートのゴジラ、バロネス、ペリフェリーがノミネートされていた。メガデスの名前が呼ばれてステージへ向かう途中にコーンのメンバーにハグされたことが特に嬉しかったとムステインは話した。

 「彼らが1stアルバムを出したばかりの頃、彼らにとって初期の全国ツアーに連れ出してやってからずっと友達なんだ」と彼は明かした。そして、「自分たちの受賞の瞬間を、ある意味ずっと苦労を共にしてきた人たちと共有できたことは、俺たちにとって本当に素晴らしいことだったと思う。共に歩んできて、俺たちが【グラミー賞】を受賞できたことに何かしらの形や度合いで貢献してくれた人たちとね」と感謝の気持ちを語った。

 2017年は忙しくなるとムステインは言う。メガデスは世界ツアーと同時に、二つの北米ツアーも予定している。「それぞれすごく違う感じだけど、どっちもエキサイティングになるよ。一つは俺たちがヘッドライナーで、同類のバンドと一緒にやる。もう一つは何年かぶりにサポートのポジションなんだ。俺も大ファンのバンドだよ。それぞれの公演がどうなるのかとか、観客が俺たちを違う立場で見てくれることがすごく楽しみだ。ヘッドライナーの時は俺らのコアなファンが多いだろうし、サポートの時は俺たちのことを全く知らない人たちが多いだろうしね」と彼は話した。

 また、メガデスは2018年にニュー・アルバムを予定しているそうだ。「オフ・シーズンにギターを弾くのが結構怖くてさ、距離を置くようにしてる。でも新作に取り掛かる頃になると俺の名前を呼ぶようになるんだよね。ここ2週間ほど実際に少し弾いてるから、“さあ、やるか”って感じだよ」とムステインはそろそろレコーディングに入る準備ができつつあることを明かした。