ブルース・スプリングスティーン、豪ツアーで若いファンと共演
ブルース・スプリングスティーン、豪ツアーで若いファンと共演

 オーストラリアをツアー中のブルース・スプリングスティーンが、ブリスベンの若い男性ファンと共演し話題となっている。

  ファンのネイサン・テスタ君が観客席で掲げていたサインに気付いたスプリングスティーンは、ステージ上から「ギターで弾けるの? じゃあおいで」と声をかけ、彼をステージに。ギターを渡されたネイサンが「成長するってこと/Growin’ Up」のイントロを弾き始めると、”ザ・ボス”ことスプリングスティーンは感心した表情で自分のエレキギターを弾き始めた。

 「成長するってこと」は1973年リリースのデビュー・アルバム『アズベリー・パークからの挨拶』に収録された曲。若者の反抗心を歌った複雑な歌詞もネイサンは完璧に暗記していたようで、憧れのアーティストとの共演を堂々とこなした。

 間奏でボスは一度手を止め、「続ける前に一つレッスンを」と話し始めた。「僕は君くらいの歳の頃に初めてギターを買ったんだ。それを持って帰ってから気づいたんだけど、ギターってもんはどれだけ上手に弾けるかはあまり関係なくて、弾きながらどれだけカッコよく見えるかが大事なんだ。だから鏡の前に立って幾つかのポーズを練習したよ」と彼は明かし、ネイサン君にギター・ポーズを伝授した。

 スプリングスティーンは2月13日にも別のファンの男の子を楽屋に呼び、彼の夢を叶えてあげている。13歳のアダム・ブルッカーくんには重度の知的障害があり、スプリングスティーンの曲の歌詞を使って読み書きと会話することを覚えたそうだ。