【第59回グラミー賞】77歳のソウル・レジェンド、ウィリアム・ベルが古巣スタックスからの約40年ぶりメジャー作で初グラミーの快挙
【第59回グラミー賞】77歳のソウル・レジェンド、ウィリアム・ベルが古巣スタックスからの約40年ぶりメジャー作で初グラミーの快挙

 日本時間2月13日におこなわれた世界最高峰の音楽賞【第59回グラミー賞】。今年はビヨンセとアデルによる“2大ディーヴァ対決”が注目を集めたが、結果はアデルの『25』が年間最優秀アルバムに輝くなど主要4部門で3冠を達成、ふたたびアデル旋風が吹き荒れた。

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 主要部門の受賞結果はもちろん、音楽の祭典ならではの華やかなパフォーマンスの余韻は、授賞式終了後もしばらくの間、多くのメディアや人々の話題の中心となるだろう。そこで、ここではあえて主要部門以外の賞レースを制したアーティストたちにスポットライトを当ててみたい。

 今回、まず主要部門以外で注目すべきは<最優秀アメリカーナ・アルバム>を受賞したソウル・レジェンド、ウィリアム・ベル。60~70年代に隆盛を極めたアメリカ南部メンフィスの名門レーベル[スタックス]を代表するシンガーの1人であり、アルバート・キングの「ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン(悪い星の下に)」のソングライティングを手がけたことでも知られるベルが、半世紀以上のキャリアにおいて初グラミー受賞の快挙を成し遂げた。

 受賞作品となった『This Is Where I Live』(2016年6月リリース)は、なんとベルにとって約40年ぶりとなる古巣スタックスからのリリースという記念すべき作品。<最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス>にノミネートされた、アルバム冒頭のクラシカルなソウル・バラード「The Three Of Me」は惜しくも受賞を逃したが、今回の【第59回グラミー賞】では、同部門受賞のほかゲイリー・クラーク・ジュニアと「ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン(悪い星の下に)」のパフォーマンスもおこない、会場から拍手喝采を浴びている。近年はジョス・ストーンとの共演やスヌープ・ドッグとコラボも話題となり、2015年春には初の来日公演も実現するなど精力的に活動を続けている御年77歳のソウル・レジェンドだが、グラミー受賞の追い風に乗ってふたたびメインストリームの注目を集めることになるだろう。

◎番組情報『第59回グラミー賞授賞式』
放送日:2月13日(月)夜10:00[WOWOWライブ] ※字幕版
3月12日(日)午後5:00[WOWOWライブ]※字幕版

◎ウィリアム・ベルによる投稿
https://www.instagram.com/p/BQbmZpmA5ap/