【米ビルボード・アルバム・チャート】ミーゴズが自身初の首位、TOP10に計5作が初登場
【米ビルボード・アルバム・チャート】ミーゴズが自身初の首位、TOP10に計5作が初登場

 3人組ヒップホップ・ユニット、ミーゴズの2ndアルバム『カルチャー』が、自身初の首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先行シングル「バッド・アンド・ブージー」(今週2位)が、1月のソング・チャートで首位獲得を果たし、大きな注目を集めたミーゴズ。この曲の大ヒットにより、自身初のアルバム・チャートNo.1獲得となり、R&Bチャート、ラップ・チャートでも首位をマークした。

 初動枚数は13万枚、高セールスを獲得したが、ポイントの半数以上はストリーミングが占めている。昨今のアルバム・チャートでは、収録曲の視聴回数がいかに稼げるかが、ヒットの鍵ともいえるだろう。高ストリーミング・ポイントを獲得して、アルバムから計7曲が今週のソング・チャートにランクインしている。

 2位には、カントリー・シンガー、ブラントリー・ギルバートの新作『ザ・デビル・ドント・スリープ』が初登場。2009年リリースのデビュー・アルバム『モダン・デイ・プロディガル・サン』の最高位38位から、2ndアルバム『ハーフウェイ・トゥ・ヘヴン』(2010年)では最高位4位と一気に飛躍し、2014年リリースの3rdアルバム『ジャスト・アズ・アイ・アム』では、遂に2位まで上昇。No.1獲得目前とされていたが、4作目となるアルバム『ザ・デビル・ドント・スリープ』では、記録更新とはならなかった。しかし、カントリー・チャートでは、2作連続の首位獲得を果たしている。

 続いて3位には、今年注目の新星R&Bアーティスト、ケラー二のデビュー・アルバム『スウィートセクシーサヴェージ』がデビュー。2016年に大ヒットした映画『スーサイド・スクワッド』のサウンドトラックに収録された、「ギャングスタ」が、R&BチャートでTOP10入りを果たすヒットを記録。ゼインやポスト・マローンのアルバムに参加したことで、本作にも注目が集まった。質の高い楽曲が揃っていて、ケラー二らしい個性的な内容に仕上がっている。

 5位には、ヒット曲満載のコンピ盤、『ナウ』シリーズの61作目が初登場。本作には、来日が大きな話題を呼んだ、ブルーノ・マーズの「24K・マジック」や、マルーン5の「ドント・ワナ・ノウ feat.ケンドリック・ラマー」、ザ・ウィークエンドの「スターボーイ」など、ソング・チャートで上位にランクインしているタイトルが目白押し。『ナウ』シリーズは、リリースされる度TOP10入りを果たしている。

 8位には、ロック・バンド、トレインの新作『ア・ガール・ア・ボトル・ア・ボート』がランクインし、自身6作目のTOP10入りを果たした。本作は、2016年6月にリリースされた、レッド・ツェッペリンのカヴァー・アルバム『ツェッペリンへ胸いっぱいの愛を―ダズ・レッド・ツェッペリンII』から、1年経たずしてリリースされた、通算10枚目のスタジオ・アルバム。アメリカ国旗を掲げたジャケット写真が印象的な、メッセージ性の強い内容に仕上がっている。

 次週以降は、12日(現地時間)に開催される【第59回グラミー章】にノミネートされている作品が、上昇し始める。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、8日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『カルチャー』ミーゴズ
2位『ザ・デヴィル・ドント・スリープ』ブラントリー・ギルバート
3位『スウィートセクシーサヴェージ』ケラーニ
4位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
5位『ナウ 61』VA
6位『ラ・ラ・ランド』サウンドトラック
7位『24K・カラット』ブルーノ・マーズ
8位『ア・ガール・ア・ボトル・ア・ボート』トレイン
9位『ストーニー』ポスト・マローン
10位『モアナと伝説の海』サウンドトラック