PIERROT×DIR EN GREY かつて人気を二分していたヴィジュアル系バンドのビッグプロジェクト始動
PIERROT×DIR EN GREY かつて人気を二分していたヴィジュアル系バンドのビッグプロジェクト始動

 2006年4月に解散した伝説のヴィジュアル系ロックバンドPIERROTと、人気ロックバンドのDIR EN GREYによるプロジェクト「ANDROGYNOS」が始動する。

 ヴォーカルのキリトを中心にアイジ、潤、KOHTA、TAKEOの5人から成るPIERROTは、1995年に活動を開始。メジャーデビューは1998年だが、その翌年には、当時としてはデビュー最短で日本武道館公演を行い話題になった。また、米ロックバンドのマリリン・マンソンやメガデス、ミスフィッツなどとの異色コラボレーションや、アリーナ級の会場でのライブなどでファンを増やしていったが、2006年4月2日の東京・日比谷野音でのライブを最後に突如、解散を発表。その後はコンサートはもちろん、釈明もしないままファンの前から姿を消していたため、ロック業界では「現在のロックシーンを牽引する数多くのバンドにも影響を与えてきた存在だった」と悔やむ声が多かった。

 DIR EN GREYは、今年で結成20年目。「世の中の矛盾や人のエゴから発生するあらゆる痛みを世に伝える」ことをコンセプトに結成した京、薫、Die、Toshiya、Shinyaの5人組で、2006年以降は、活動の範囲を世界に広げ、アジアはもちろん全米やヨーロッパなどでも活動を展開。英国の老舗ロック誌「Kerrang!」では表紙にヴォーカルの京が日本人アーティストとして初めて登場し大きな話題を呼んだ。また、米ビルボード誌では「異色の日本人ロックグループ」として異例の大特集もされている。

 ヴィジュアル系バンドに詳しい音楽関係者によると「PIERROTとDIR EN GREYは、かつてはライバル関係にあるバンドで人気を二分していた」とした上で「ヴィジュアル系の世界では、PIERROTとDIR EN GREYが組むなんで想像出来なかった。そういった意味では、どんな形のプロジェクトになるのか大いに気になる。両者とも海外での評価が高いので内容によっては、日本以上に欧米や欧州などから注目が集まるのではないか」と言う。

 プロジェクトの詳細は明らかにされていないが、オフィシャルサイト、Twitter、Facebookは既にオープンしている。