YOSHIKIクラシックツアー2日目、「同じ時代に生きることができたことに感謝」
YOSHIKIクラシックツアー2日目、「同じ時代に生きることができたことに感謝」

 X JAPANのYOSHIKIによるツアー【YOSHIKI CLASSICAL SPECIAL WORLD TOUR 第2弾】の東京公演2日目が12月7日、東京国際フォーラムホールAにて開催された。

 本ツアーは、2014年に日本を含む10か国13公演開催されたクラシックツアー第2弾。日本公演は全てソールドアウトし、国内外のファンが客席を埋め尽くした。

 場内が暗転すると、まずはオーケストラとユウガ・コーラーの指揮で【愛・地球博】のイメージソング「I'll Be Your Love」がスタート。ステージバックのスクリーンにはYOSHIKIのインタビュー映像や、過去のライブ映像が映し出され、父の死を乗り越えロックと出会い、X JAPAN、作曲家、そしてピアニストというYOSHIKIの幅広い顔が紹介された。映像の最後にツアータイトルが映し出されると、楽譜を手にしたYOSHIKIが登場。温かいピアノの音色とともに「The Last Song」がスタートし、呼応するようなオーケストラの音色、そしてシンガーのケイティの伸びやかな歌声が場内を包みこんだ。その後も、それぞれの曲にまつわるエピソードを紹介しながら「Forever LOVE」、「Golden Globe Theme」、「ROSA」を披露。約5,000人というホールの大きさを感じさせない終始アットホームな雰囲気で、ファンとのやり取りを楽しみながら進行する姿が印象的だった。

 休憩を挟み第2部は「Tears」でスタート。オペラ歌手の小川里美を迎えた「Miracle」や、松田聖子とのコラボが話題となった「薔薇のように咲いて 桜のように散って」、そして大好きな作曲家の1人であるチャイコフスキーの「白鳥の湖」のアレンジなどが披露された。コンサートも終盤に差し掛かり、話は亡くなったHIDEとの思い出へ。「この広い世界で同じ時代に生きることができたことについて感謝したい。HIDE、TAIJI、そしてお父さんに捧げます」と、「Without You」がスタートした。繊細なYOSHIKIのピアノに、温かく応えるオーケストラの音色は、まるで寄せては返す大きな海のよう。スクリーンには、HIDEやTAIJIとの数々の思い出が映し出され、会場ではすすり泣く声も聞こえた。

 最後に演奏されたのは「Endless Rain」。「X JAPANが解散して人生が終わるかと思ったけど、こうやってまた戻ってくることができた。皆さんからいただいた第2の人生を頑張っていきたい」と述べ、客席の合唱とともに約3時間のステージは幕を閉じた。鳴り止まない拍手に、YOSHIKIは何度も登場。ファンからの花束を抱え、「We are X!」のコール&レスポンスを行い、ステージを後にした。本ツアーは、12月8日東京公演を経て、12月29日には中国・香港で開催。そして、2017年1月12、13日には【YOSHIKI CLASSICAL SPECIAL feat.Tokyo Philharmonic Orchestra】と題し、アメリカ・ニューヨークのカーネギーホールで開催される。

◎公演情報ワールドツアー【YOSHIKI CLASSICAL SPECIAL WORLD TOUR 第2弾】
2016年12月5日(月)大阪城ホール
2016年12月6日(火)東京国際フォーラム ホールA
2016年12月7日(水)東京国際フォーラム ホールA
2016年12月8日(木)東京国際フォーラム ホールA
2016年12月29日(木)香港Asia World Expo

ニューヨーク公演【YOSHIKI CLASSICAL SPECIAL feat. Tokyo Philharmonic Orchestra】
2017年1月12日(木)、13日(金)
会場:アメリカ・ニューヨーク・カーネギーホール