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国内外で多彩な活動を続ける音楽家・半野喜弘の映画監督デビュー作『雨にゆれる女』が11月19日からテアトル新宿でレイトロードショー公開された。
公開初日には、主演の青木崇高、大野いととともに舞台挨拶に立ち、「コツコツと作った小さな船が、ようやくお客さんを乗せて海に出ます。胸を張って好きと言える映画ができました」と語った。「もっと人間を表現したい、もっと人の人生を表現したい」という気持ちが、映画制作に行き着いたという半野はこれまで、ホウ・シャオシェン監督の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』、ジャ・ジャンクー監督『四川のうた』『山河ノスタルジア』、ユー・リクウァイ監督『プラスティック・シティ』、行定勲監督『真夜中の五分前』など、国内外の多くの映画音楽を手掛けており、本作と同日公開された森義隆監督『聖の青春』でも音楽を担当している。世界的にも評価の高い日本人音楽家として知られる一方で、中谷美紀、UA、大橋トリオらのプロデュース、スイスやスウェーデンで世界各国からの依頼を受けて作られたオーケストラ作品など、音楽家としても多彩な活動をみせている。
本作は、14年前にパリで半野が、当時バックパッカーだった青木と出会ったことをきっかけに誕生。濃厚な色彩、張り詰めた緊張感、人間の息づかいまでもが細部に同居する濃密な世界が繰り広げられている。半野は、「「生きることの不公平さ」がこの物語の題材としてある。僕たちが「抗えない力」、僕たちに「コントロールできない力」というものが、すべての不公平の根源にあるからこそ、それにどう立ち向かって僕たちは生きて行くのだろうか、ということを映像、音楽を含めた全てで構築したかった」とコメントした。独自のセンスで音楽家だけでなく、監督、脚本、編集、音楽をすべて自身で手がけた初の映画作品は、各界から注目を集め、映画と音楽の枠を越えた著名人らから絶賛するコメントが届いている。
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