【米ビルボード・ソング・チャート】レイ・シュリマーが自身初のNo.1に、ピコ太郎がTOP100圏内に再浮上
【米ビルボード・ソング・チャート】レイ・シュリマーが自身初のNo.1に、ピコ太郎がTOP100圏内に再浮上

 12週間首位を死守した、ザ・チェインスモーカーズの「クローサー」を破り、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ」が新たなNo.1に輝いた、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先週の9位から一気にジャンプアップし、自身初のNo.1獲得を果たした、ラップ・デュオ、レイ・シュリマーの新曲「ブラック・ビートルズ feat.グッチ・メイン」。今年8月にリリースされた、2作目となるスタジオ・アルバム『シュリムライフ2』からの3rdシングルで、同曲の大ヒットを受け、アルバムも先週の21位から5位へ、一気に上昇した。

 英国の大スター、ロック・バンドのビートルズと、自分たちを比較するという、ユニークな曲のテーマが、幅広い層に受けているようで、アビイ・ロードを再現したシーンも登場するミュージック・ビデオは、公開1か月で6500万視聴回数を記録。R&Bチャート、ラップ・チャートでもNo.1をマークした。

 また、全米で大流行している“マネキン・チャレンジ”を、この曲に乗せて、ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーがツイッターに投稿したことで、ストリーミング回数やデジタル・セールスが更に伸びている。おそらく、次週も2週目のNo.1獲得は間違いないだろう。

 11月18日にはブルーノ・マーズが、25日には、ザ・ウィークエンドが、それぞれ3作目となるアルバムをリリースするため、アルバムからの先行シングル「24K・カラット」(6位)、「スターボーイ」(3位)の上昇も期待できそうだ。

 14位には、音楽プロデューサーのゼイトーヴェンと共作したミックステープ『ビースト・モード・16』を間もなくリリースする、ラッパー、フューチャーの最新シングル「ユースト・トゥ・ディス」が初登場。ドレイクをゲストに迎えた、フューチャーらしい重めのヒップホップ・トラックで、「ラブ・ミー」(2013年9位)、「ジャンプマン」(2015年12位)に続く高順位でのデビューとなった。

 そのドレイクも、12月にリリースされる新作『モア・ライフ』からの先行シングル「フェイク・ラブ」が17位にランクインしている他、100位内6曲をチャートに送り込んでいる。32位の「ワン・ダンス」は、5月から10週間のNo.1を死守していて、2016年の年間チャート上位にランクインすることは間違いないだろう。

 10月29日付ソング・チャートで、初登場77位にデビューを果たし、大きな話題を呼んだ、ピコ太郎の「PPAP」が、ストリーミング(視聴回数)の上昇を受け、今週、82位に再びランクインを果たした。最高位である77位を上回るか、今後のチャート・アクションに期待したい。

 今週で、2016年のチャート集計(2015年12月初週~2016年11月最終週)が終わり、次週12月3日付ソング・チャートからは、2017年度のチャート区分となる。今年のチャートを制するのは、果たして誰になるのか?2016年の年間チャートは、12月2週に目あたりに発表される予定。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、16日22時以降となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「ブラック・ビートルズ」レイ・シュリマー feat.グッチ・メイン
2位「クローサー」ザ・チェインスモーカーズ feat.ホールジー
3位「スターボーイ」ザ・ウィークエンド feat.ダフト・パンク
4位「ヒーゼンズ」トゥエンティ・ワン・パイロッツ
5位「レット・ミー・ラブ・ユー」DJスネーク feat.ジャスティン・ビーバー
6位「24K・マジック」ブルーノ・マーズ
7位「サイド・トゥ・サイド」アリアナ・グランデ feat.ニッキー・ミナージュ
8位「ジュジュ・オン・ダット・ビート」ゼイ・ヒルフィガー&ゼイオン・マッコール
9位「ブロッコリー」D.R.A.M.
10位「ドント・ワナ・ノウ」マルーン5 feat.ケンドリック・ラマー