【Chart insight of insight】粘り強いのは実力派の印? サカナクションと清水翔太のユニークな動き

Billboard JAPAN

 ピコ太郎がついに首位を獲得してしまった今週のHot100。上位10位は混戦模様で、星野源、RADWIMPS、イエモンといったロングセラーに混じって、KinKi Kidsや℃-uteなどの新曲も続々と登場している。

 そんなカオスなチャートの中から、今週は地味ながら興味深いチャートアクションの楽曲をピックアップしてみたい。ひとつ目は13位にチャートインしたサカナクションの「多分、風。」(【表1】)。10/19にリリースされたこの曲は、10/31付で最高位の6位。その後11/7付で14位に落ちたが、今週は少しだけ順位が上がっている。セールスのポイント(紫のグラフ)やラジオのオンエア回数(緑のグラフ)が徐々に右下がりなのはよくあるパターンだが、動画の閲覧数がグイッと伸びている(赤のグラフ)。いつも彼らのミュージックビデオは独特の世界観があるので、じわじわとスルメのように噛み締められて広がっていくのだろう。このあたりがサカナクションらしい動きだといえる。

 もう一曲注目したいのは、今週19位にランクインした清水翔太の「My Boo」(【表2】)。この曲は10/5にリリースされ、10/10付に10位を記録したのが今のところ最高位。しかし、大幅に落ちることなく横ばいで推移してきている。ラジオのオンエア回数(緑のグラフ)や動画の閲覧数(赤のグラフ)はかなり落ちてしまっているので、メディアでの露出はそれほど高くないはず。それに対し、セールスのポイントはほぼ横ばい(紫のグラフ)。そして、ルックアップ(PCでのCD読み取り数)が徐々に上がってきている(オレンジのグラフ)。ここから読み取れるのは、彼の楽曲は一過性のブームでは終わらずに、根強く実売やレンタルでしっかりと聴かれているということ。こういう売れ方をすると、スタンダードになる可能性が高いのだ。text by 栗本斉

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