ブエノス・アイレスが新しい法律で電子音楽イベントの開催を禁止、クラフトワークのライブがキャンセルに
ブエノス・アイレスが新しい法律で電子音楽イベントの開催を禁止、クラフトワークのライブがキャンセルに

 ドイツの伝説的電子音楽グループ、クラフトワークが、予定されていたアルゼンチンのブエノス・アイレスでのコンサートをキャンセルせざるを得ない可能性が出てきた。新しい法律により、市が電子音楽イベントの開催を禁止しているためだ。

 地元新Clarinの報道によると、ブエノス・アイレスで今年4月に開催された電子音楽フェス【Time Warp】で参加者10人がドラッグを過剰摂取したことを受け、同市が9月に禁止令を発令した。クラフトワークのライブ関係者は事前に許可を申請し7月には認められていて、チケットの7割がすでに販売されていたが、今になり市側がライブの開催にストップをかけた。

 主催者側はクラフトワークのコンサートはダンス・ミュージック・フェスティバルとは全くの別物であるとの正論を主張しているが、市側はシンセサイザーを使うあらゆるイベントは厳禁であるとの考えを変えていない。主催者側は更に、同コンサートは二時間半を超えることはなく、会場内での飲酒も禁止にしてもいいとまで説得しているようだが、今のところ市側は応じていない。

 一方、同市では12月3日にモデラットやジャックス・グリーンらによる相当エレクトロニックなパフォーマンスが予想される【ソナー・フェスティバル】の開催が計画されており、市の許可も下りている。ブエノス・アイレスの文化省によると、こちらは「コンサートだから観客が踊ったり、DJが盛り上げるようなシチュエーションではない」からOKなのだそうだ。