桑田佳祐『THE ROOTS』特典インタビューの一部公開「音楽っていうか、これはもう、命ですから、僕にとっては(笑)」
桑田佳祐『THE ROOTS』特典インタビューの一部公開「音楽っていうか、これはもう、命ですから、僕にとっては(笑)」

 11月30日にエンタテインメントBlu-ray/DVD作品『THE ROOTS ~偉大なる歌謡曲に感謝~』をリリースする桑田佳祐。この初回限定盤特典として同梱される解説本『ルーツミュージック マガジン』内インタビューの一部が公開された。

 インタビュー内容は、もちろんこの度リリースされる映像作品『THE ROOTS』に沿ったものではあるが、“歌謡曲”すなわち、桑田佳祐の音楽の根幹(=ルーツ)を語ることは、桑田佳祐自身の、そしてサザンオールスターズの音楽について語ることでもある。実のところ、そのインタビュー内容は、歌謡曲を題材としながらも、桑田の音楽人生そのものを語るという側面も色濃い、とても充実した貴重なものになっている。

 インタビューでは、幼少時代から少年時代にかけて、桑田がどんな音楽を、どうやって聴いてきたのかという音楽体験が明かされ、読者はいかにして桑田佳祐やサザンオールスターズの音楽が形作られてきたのか、その秘密のレシピを見せられたかのような感覚に陥るかもしれない。音楽そのものについては、インタビュアーが「音楽のルーツが歌謡曲。つまり一つのジャンルやアーティストでは語れない。そういう人は音楽から離れようがない……。」と水を向けると、以下のように、冗談めかしながらも音楽に対する真摯な姿勢をさりげなく口にする。

 「そうですね。音楽っていうか、これはもう、命ですから、僕にとっては(笑)」

 また、今回「THE ROOTS」の中で歌った曲については「例えば高倉 健さんからマディ・ウォーターズを連想したり、クール・ファイブはビーチ・ボーイズみたいだな、とか(笑)。まあ何でしょう、宝箱をひっくり返したような驚きはありましたけど。」と独特の語り口で表現。日本語で歌う日本の歌でありながら、洋楽ポップスやジャズの要素も貪欲に取り入れていく日本人特有の“歌謡曲”の世界もアリなのだと話しつつ、今年の自身の新曲について以下のように語る。

 「ちょうどこれをやっている時に「ヨシ子さん」が出来たんですけど、それもこれも同じようなモチベーションだったり。僕の中では全く同じ感覚ですね(笑)。」最近の創作活動との関連性についても触れたこのような箇所を読めば、作品の解説でもあり、桑田佳祐自身の音楽についての解説にもなったインタビューといえるだろう。

 こうした興味深いインタビュー記事に加え、収録曲それぞれの全曲解説、桑田佳祐誕生からサザンオールスターズとしてデビューするまでの22年を、流行歌と世の中の主な出来事と共に振り返る“桑田佳祐と歌謡曲”年表など盛りだくさんの『ルーツミュージック マガジン』。レトロなジャケットが好評の「悪戯されて」のアナログ盤(シリアル番号付!)とともに、『THE ROOTS ~偉大なる歌謡曲に感謝~』初回限定盤をぜひ手に入れて楽しんでほしい。

 また、歌謡曲の世界観あふれるムードたっぷりの特典ポスターを、全国のCDショップにて予約/購した人に先着でプレゼント(※ポスターは在庫がなくなり次第終了いたします。※お取扱いのない店舗等もございますので、詳しくはお近くのCDショップにお問い合わせ下さい)。

 さらに年の瀬特別企画も決定。「君への手紙」を聴いて、『THE ROOTS ~偉大なる歌謡曲に感謝~』を観て、「幸せの黄色いバッグ」を当てよう。詳細は、CD『君への手紙』封入の応募券、Blu-ray&DVD『THE ROOTS ~偉大なる歌謡曲に感謝~』封入の応募ハガキにて。