漫画『亜人』実写映画化で佐藤健がニューヒーローに!『踊る大捜査線』監督&『るろうに剣心』アクションチームが集結
漫画『亜人』実写映画化で佐藤健がニューヒーローに!『踊る大捜査線』監督&『るろうに剣心』アクションチームが集結

 2012年より『good!アフタヌーン』で連載されるや否や、目の肥えた漫画好きを唸らせた気鋭・桜井画門による漫画『亜人』。主演に佐藤健を、監督に『踊る大捜査線』シリーズの本広克行を迎え、実写映画化されることが決定した。

漫画『亜人』画像

 “亜人”とは、人間と姿かたちは同じだが“死ぬことがなく”、どれだけ傷ついても、絶命と共に再生を始める死を超越した特殊な能力を持つ新人類。それまで人間として生きていた主人公は、死の状況に直面し、初めて自分が“亜人”だと知り、世界の差別や隔絶を経験しながら「自己」「生きる道」を懸命に模索。国家権力や同じ種族の“亜人”と戦っていく。

 その主人公は、冷徹で合理的な考え方を持ち、危機に瀕した時は他人を犠牲することも厭わない、言わば“ヒーロー拒否”のシニカルなニューヒーロー。独特な世界観を持つキャラクターを具現化できる俳優は、幅広い役柄をこなす佐藤健しかいないということで、映画では佐藤健の実年齢に合わせ設定変更されている。

 また、今まで実現不可能だった数々のアクションにも必見。“亜人”が分身として操る“IBM(インビジブル・ブラック・マター)”と呼ばれる黒い物体の存在が見どころの一つとなる今作だが、『るろうに剣心』のアクションチームを迎え、ソードアクションとは違った、新たなアクションに挑戦する。

 なお、公開は2017年予定となっている。


◎佐藤健(主人公・永井圭役)- コメント
漫画原作の実写化は今もなお賛否両論あるものの、もはや今の時代を象徴しているようなところもあり、避けては通れないものだと感じています。それに成功例があることも事実で、それを目指して多くの映画人たちは、何か良い原作はないものかと様々な漫画を読み漁っているというのが今の業界の実状です。
もちろん、僕もその内のひとりですが、当然のように漫画を映画にするということはとても難しい作業なわけで、この原作を映画化したいと思えるような作品には簡単に出会うことはできません。
二年ほど前に今回のお話をいただき、すぐに原作を読みました。
一読者として楽しませて頂いたのはもちろん、この作品を映画化したいと思いました。
理由は明快で、この『亜人』という原作を映画化する意義がしっかりと見えたからです。
それは、“死なないという特性を利用して、今までにないアクション映画がつくれる”ということです。
絶対に死なない亜人は殺してもすぐに復活するため、捕獲拘束するために麻酔銃などで眠らせようとします。戦闘中腕に刺さった麻酔が全身に巡ることを避けるため自らで麻酔の刺さった腕を切り落としながら、更に自らで自らの頭を銃で撃つ(リセットする)ことで損傷された腕を復活させながら、俳優たちが戦闘している「画」が見えました。
『るろうに剣心』のときにお世話になったアクションチームのみなさんと久しぶりに再会し、これからの撮影に向けて、今は日々アクションを練っている段階です。まだクランクイン前ですが、これは上手くいけば相当極上なエンターテインメント作品に仕上がるのではないかと手応えを感じております。
楽しみに待っていて頂いて大丈夫かと。よろしくお願いします。

◎本広克行監督-コメント
原作を読んだ時は、とにかく“殺しても死なない”という今までにありそうでなかった設定が衝撃的でしたが、日本映画でそんなスケールの大きな話が撮れるのかと悩みました。
しかし、今まで普通に生きてきた男が大きな運命に巻き込まれ、何も分からないまま絶対的な敵と戦うことになるというストーリーの本質は、自分が関わってきた『踊る大捜査線』『SP』『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観にも通じるなと感じ、今回挑戦することになりました。
佐藤さんはずっとご一緒したいと思っていた役者の一人で、クールで達観したように見えて、実は熱いものを芯に秘めている感じが、本作の主人公にぴったりだと制作陣と満場一致で決定しました。『るろうに剣心』で魅せた身のこなしも、アクションが肝の今作で現場を引っ張ってくれる存在になるのではと期待しています。
その他のキャストも、原作のキャラクターの本質、世界観を一緒に積み上げてくれる方にお願いしました。“絶対に死なない男のアクション”を追求して、皆さんに驚いてもらえるような、アクションの枠を超えた世界初の映像体験をお届けしたいと思っています!
これからの撮影が楽しみです。

◎映画『亜人』
2017年全国東宝系にて公開
出演:佐藤健
監督:本広克行
原作:『亜人』(講談社『good!アフタヌーン』)
(C)2017映画「亜人」製作委員会(C)桜井画門/講談社