宮崎あおい「カエラちゃんと一緒に舞台へ立てて、ルンルンです♪」 木村カエラ「向日葵」を橋本愛/ユースケらが絶賛
宮崎あおい「カエラちゃんと一緒に舞台へ立てて、ルンルンです♪」 木村カエラ「向日葵」を橋本愛/ユースケらが絶賛

 木村カエラのニューアルバム『PUNKY』(10月19日発売)に収録される「向日葵」が主題歌の映画『バースデーカード』(10月22日公開)。その完成報告会見&完成披露上映会が10月6日に行われ、木村カエラも出席した。

映画『バースデーカード』会見(独自写真 計10枚)

 本作『バースデーカード』は、原作・原案を吉田康弘監督が手がけた完全オリジナル作品。誕生日に毎年届く、亡き母から“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”だった……。本作にはバースデーカードに書かれたメッセージを通して、亡くなった母親と遺された家族との絆や深い愛情が描かれている。

 この日行われた会見には、映画『バースデーカード』の主軸となる家族を演じた、橋本愛(娘:鈴木紀子)、宮崎あおい(紀子の母:芳恵)、ユースケ・サンタマリア(紀子の父:宗一郎)、須賀健太(紀子の弟:正男役)をはじめ、監督の吉田康弘、そして主題歌「向日葵」を担当した木村カエラといった豪華キャスト・スタッフ陣が登壇した。

<橋本愛「主題歌が加わって、一つの作品として纏まりました」 映画と主題歌「向日葵」の親和性>

 報告会見では、映画のダイジェスト上映の後に出演者が登場。キャスト・監督がそれぞれ、「とても優しくて、希望の詰まった作品が出来上がりました」(宮崎あおい)など、映画の完成を喜び、その完成度の高さを伺わせるコメントをする中、木村カエラは「こんなに愛のある素敵な映画の主題歌を作ること、歌えることが本当に幸せだなと思って、感謝しております」と語った。

 完成された本作を観ての感想についての質問に、橋本愛が「木村(カエラ)さんの音楽が加わって、一つの作品として纏まりました。観終わった時に豊かな気持ちになって、すごく幸せな映画体験だったなというのが正直な感想です」と述べ、映画と主題歌「向日葵」の親和性を感じさせる。また、「正直、完成した映画を観たのが昨日だった」と話すユースケ・サンタマリアと須賀健太の2人からも、「親子のシンクロニシティ」が感じられた(?)。

<カエラはユースケの愛人!? そして主題歌「向日葵」の歌詞へ込めた想いとは>

 またこの日、初めて家族4人が揃ったことを明したユースケは、「子供たちを早くお母さんに会わせたかった」と話し、続けて「(そんな所へ)カエラちゃんを愛人として連れてきた感じになっちゃっいました(笑)」と笑いを誘った。「初めて母親(宮崎あおい)に会って緊張している」という須賀健太に対して、宮崎あおいは「(息子に会えて)嬉しいです」と返し、本物の家族のような愛溢れる和やかな空気が漂っていた。

 そんなキャスト陣やそれを見守る監督の、映画『バースデーカード』に対する愛情を感じたカエラは、「すごく愛のある映画だな。……。これはいい曲作んなきゃな。」と感じながら、よく映画に出ていた向日葵の花言葉“あなただけをみている”を、親の子に対する感情になぞらえていた。「向日葵が親であって、子供が太陽。生まれた時にはじめて出会った時の感情って、きっと親は子供に対してずっと持ち続けていく。そのことをこの映画で表現できたらいいな。と思って歌詞を書きました」と、優しい声で、歌詞に込められた想いを語ってくれた。

<「見終わった時に、大切な人を抱きしめたくなる」それぞれが語る映画『バースデーカード』>

 完成披露上映会ではキャスト・監督陣が先に舞台に現れ、サプライズ形式で木村カエラも登場した。カエラの登場を知っていたにも関わらず、ユースケ・サンタマリアが「えぇっ!?」とわざとらしいリアクション。それに対し、カエラは「さっきエレベーターでも一緒だったじゃないですか!」と突っ込みをいれ、会場をわかせた。

 そして、印象的なシーンについて質問されたキャスト陣からは、ユースケのアドリブシーンばかりがあがり、「アドリブしかやってないみたいになっちゃうじゃない!」と声をあげていたが、その紹介されたシーンはどれも聞いているだけで胸が温まるものだった。また、観てほしい人を訊かれると、橋本は「同世代の方に……」だったり、宮崎は「娘と母にフォーカスされている部分はあるが、男性の方もそこを“お母さん目線”で観ていただけたら……」とユニークな答えも。そんな老若男女問わず楽しめ、心温まること間違いない映画『バースデーカード』を、カエラは「見終わった時に、大切な人を抱きしめたくなる」と話し、「母がいるから私はいまここにいる。私は母に観てほしい。」と続けて語った。

<カエラ 吉田監督の言葉に「これはマズイぞ!」 宮崎あおいは「一緒に舞台に立てて、ルンルンです♪」>

 吉田監督は、木村カエラへ主題歌を依頼する際に、「映画のラストシーンの最中から流れ始めるので、みんなで繋いだバトン。その最後にゴールを決めてください。」と話したという。カエラは「これはマズイぞ!」とプレッシャーに感じていたようだが、かえって「気持ちが高まった」と言い、ユースケが「ゴール決めてましたね。ゴールテープ切ってましたよ」と昨日観たフレッシュな感動を思い返すように、しみじみコメントを加えた。また、“カエラの大ファン”だという宮崎あおいは「自分の出演作品でカエラちゃんが主題歌を担当して……こういう形で一緒に舞台に立てて、ルンルンです♪」と話し、微笑ましい光景もみせてくれた。

 「完全にこの映画を底上げしてくれた」(橋本愛)、「主題歌でぶち壊される映画もある。だけど、カエラちゃんの主題歌は120点!」(ユースケ)と、キャスト・監督からも大絶賛の主題歌「向日葵」を、映画『バースデーカード』のラストで感動に浸りながら耳にして、楽曲が収録されるアルバム『PUNKY』を手に入れ、何度も何度も聴いてほしい。そして、ツアー開催も決まっているので、そこで彼女の生の歌声と共に、胸に残った感動をぶり返してみてはいかがだろうか。

※宮崎あおい表記について:「崎」正式には、山+立+可
※吉田康弘監督表記について:「吉」正式には、土+口


取材&テキスト:古川泰佑


◎映画『バースデーカード』
2016年10月22日(土)公開
http://www.birthdaycard-movie.jp/

◎アルバム『PUNKY』
2016/10/19 RELEASE
[初回盤(CD+DVD)] VIZL-955 3,700円+税
[通常盤] VICL-64563 3,000円+税
・木村カエラ「向日葵」(映画『バースデーカード』主題歌)ミュージックビデオ
フルサイズ(GYAO!):http://bit.ly/2dTXyHZ
・Short Ver.(YouTube):https://youtu.be/dl8dQ9adkJ4
http://kaela-web.com/