錦戸亮×吉田大八監督が初タッグ、『羊の木』が映画化決定
錦戸亮×吉田大八監督が初タッグ、『羊の木』が映画化決定

 山上たつひこ原作、いがらしみきお作画『羊の木』の映画化が決定し、監督および主要キャストが発表された。

 本作は、殺人などの凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件、住民と元受刑者の不協和音、そして人間が本来的に犯罪者に感じる生理感覚を描いた問題作。原作はギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠がタッグを組み、2014年に文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞し話題となった。

 今回、監督を務めるのは『桐島、部活やめるってよ』、『紙の月』で知られる吉田大八。原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを創り出す。

 そして主人公のお人よしな市役所職員・月末一を演じるのは、錦戸亮。2年半ぶりとなる撮影を前に「初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています」とコメント。町に帰郷した月末の同級生・文を演じる木村文乃は、「黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います」とコメントした。その他、新たな人生を始める元殺人犯を演じるのは北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平の6人。ごう慢ですぐ人に絡む釣り船屋 杉山 勝志役の北村は「監督の繊細な世界観と羊の木のもつ独特な雰囲気に浸りながら撮影に挑みたい」と意気込みを見せた。本作は2016年10月より撮影を開始し、公開は2018年を予定している。