【リオデジャネイロ・パラリンピック】閉会式でピチカート「東京は夜の七時」がフィーチャー ブラジルで人気の背景は?
【リオデジャネイロ・パラリンピック】閉会式でピチカート「東京は夜の七時」がフィーチャー ブラジルで人気の背景は?

 2016年9月18日(日本時間19日)、ブラジル【リオデジャネイロ・パラリンピック】が終了。その閉会式で行われた、次大会【東京パラリンピック】への引き継ぎプレゼンテーションの最後に「東京は夜の七時~リオは朝の七時」が流れた。

 原曲は、ピチカート・ファイヴが1993年に発表した「東京は夜の七時」。90年代に“渋谷系”と呼ばれ一世を風靡したムーブメントの代表曲であり、ピチカートの「Twiggy Twiggy」らと並ぶ、世界でも有名な日本産の曲の一つだ。

 原曲の歌唱はピチカート・ファイヴ3代目ボーカル、野宮真貴。野宮はピチカートが2001年に解散した後も、20年間「東京は~」を歌い継いできた(CDリリースは1993年)。また、“ブラジルの渋谷系”と呼ばれるバンド、パト・フ(Pato Fu)からの熱烈なオファーを受け、これまでに2度のブラジル公演も行っている。

 そうした経緯もあり、渋谷系は“シブヤケイ”として、日本だけでなく世界中でブームを巻き起こした。特に日系人の多いブラジルではその人気は高く、野宮も現地の取材では、“ジブヤケイ”のことを何度も質問されたとのこと。実は「東京は夜の七時」は、ブラジル国内にすでによく浸透した曲だったのだ。

 引き継ぎプレゼンテーションの音楽演出をつとめた椎名林檎が、今回、同曲を選んだのも、そんな背景が影響したのかも知れない。野宮は近年「ジャズバージョン」や「盆踊りバ―ジョン」でも「東京は夜の七時」を歌唱し、常に新しい形で同曲を歌い繋いでいる。いずれも最新アルバム『男と女 ~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』に収録されている。

 なお、野宮は9月23日、幻冬舎より『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』を刊行。ピチカート時代の思い出も交えながら、35年の歌手人生のなかで獲得した「効率的に美人に見せるテクニック」を伝授する。また、11月には恒例のビルボードライブ単独公演も決定している。

書籍情報
『赤い口紅があればいい』
2016年9月23日(金)発売(幻冬舎)
1,404 円(税込)
詳細:http://www.missmakinomiya.com/

◎リリース情報
『男と女 ~野宮真貴、フレンチ渋谷系を歌う。』
2016/8/31 RELEASE
2枚組 UICZ-4360/1 3,500円(tax in)

◎公演情報【野宮真貴、渋谷系を歌う−2016−。“男と女”】
11月4日(金)ビルボードライブ大阪
11月5日(土)名古屋ブルーノート
11月11日(金)ビルボードライブ東京
11月12日(土)ビルボードライブ東京