ナタリー・ポートマン&リリー・ローズ・デップ 共演映画のワールドプレミアで【ベネチア国際映画祭】出席
ナタリー・ポートマン&リリー・ローズ・デップ 共演映画のワールドプレミアで【ベネチア国際映画祭】出席

 ナタリー・ポートマンとリリー・ローズ・デップが姉妹役で共演を果たす映画『PLANETARIUM』(原題)。現在開催中の第73回ベネチア国際映画祭にて、ワールドプレミア上映が現地時間9月9日19時より開催された。

ナタリー×リリー 写真

 本作のメガホンをとったのは、レア・セドゥ主演の『美しき棘』(10)で監督デビューし、過去手掛けた長編2作品がカンヌ国際映画祭の「監督週間部門」「ある視点部門」とそれぞれ出品された女性監督、レベッカ・ズロトヴスキ。1930年代のフランス・パリを舞台とした本作は、ショービジネスに入り込んでいく世界をミステリアスに、そして美しい映像と共に描いた物語で、ナタリーとリリーは、死者と交信ができる美しき姉妹を演じている。

 ベネチア国際映画祭のレッドカーペットには、監督がエメラルドグリーン、ナタリーが純白、リリー・ローズが黒いドレスで登場。ナタリーは第二子妊娠の噂もあり、今回のドレスでお腹の膨らみも見えていた。

 映画の上映後は5分ほど拍手がなりやまず、写真を撮る人が再び殺到。監督、出演者並んで笑顔で何度も挨拶をし、会場をあとにした。記者会見で、ナタリーは「リリー・ローズとの競演はすばらしい体験だった、やさしく、プロ意識が高く、才能にあふれている女優さんです」とリリーを絶賛。さらにリリーも「この作品に呼んでもらえて本当にラッキーだった。ナタリーとはとても気が合って、姉妹のフリをする必要がなかった。周りも歓迎してくれて、とても居心地のいい撮影だった」と話すなど、2人の姉妹のような仲の良さが伺えた。

 また、今回ナタリーは25年の女優人生で、女性監督と働くことは初めてと告白。アメリカでは女性監督が活躍できる場がまだ少なく、今回のように多くの女性と仕事を出来たことを嬉しく思っていると語った。リリーは自身の役柄について、「若い女優は大抵セクシーで魅惑的な役を演じることが求められる。私の役は子供っぽいけど、特別なパワーを持っていて、大人が気づかないようなことも分かる。そうやって家族や姉を守っているの。これまでにない役柄よ」と語った。

Photo by Pascal Le Segretain


◎映画『PLANETARIUM』(原題)
2017年全国ロードショー
監督:レベッカ・ズロトヴスキ
出演:ナタリー・ポートマン、リリー・ローズ・デップ、ルイ・ガレル ほか
配給・宣伝:ファントム・フィルム
<STORY>
1930年後半。アメリカ人のローラ(ナタリー・ポートマン)とケイト(リリー・ローズ・デップ)の姉妹は、降霊術のツアーでパリに来ていた。ケイトは霊感が強く、死者を呼び戻すことが出来るという。姉妹はある夜、フランスの大手映画会社のプロデューサー、アンドレ・コルベンと出会う。本当に霊に出会うというショッキングな体験をし、姉妹の才能の魅了されたアンドレは、二人を主人公に映画を制作すれば、正真正銘のゴースト映画が出来ると確信する。そこで二人と映画の出演契約を結び、自分の家に住まわせ、映画の撮影がスタートするが、彼女たちの運命の歯車はすでに狂い始めていた―。