転身を図った集大成ナンバーで全米1位をマークした、ザ・チェインスモーカーズ「クローサーfeat.ホールジー」(Song Review)
転身を図った集大成ナンバーで全米1位をマークした、ザ・チェインスモーカーズ「クローサーfeat.ホールジー」(Song Review)

 最新の米ビルボード・ソング・チャート(9月3日付)で、3週間首位の座を死守していた、シーアの「チープ・スリルズ」からその座を勝ち取った、ザ・チェインスモーカーズの新曲「クローサーfeat.ホールジー」。自身初のNo.1をマークし、世界中で大ヒットを記録している。

 ザ・チェインスモーカーズは、2012年に「イレース」でデビューした、ニューヨーク出身のプロデューサー/ソングライターの2人組男性デュオ。2014年の3rdシングル「#セルフィー」が、ダンスチャートで首位を獲得し、ヨーロッパ各国でもTOP10入りするなど、大ヒットを記録。そして、昨年リリースした「ローゼズ」が、アメリカで初のTOP10入り(最高位6位)を果たし、世界にその名を知らしめた。

 そして今年、2016年第一弾シングルとしてリリースした、「ドント・レット・ミー・ダウン」が、さらにその記録を更新し、初のTOP3入りを果たす。ゲスト・シンガーのデイアにとっても、初のランクインとなった。次のシングル「インサイド・アウト」は思うような結果に至らなかったが、それから3か月後となる7月29日リリースの新曲「クローサーfeat.ホールジー」で、初のNo.1獲得を果たしたのだ。

 この曲は「ゴースト」などのヒット曲で知られる、新世代ポップ・アイコン、ホールジーをゲストに迎えた、ミディアム調のポップ・チューンで、EDMフィールドでブレイクしたザ・チェインスモーカーズの、見事な転身を図った集大成ともいえるナンバーだ。彼らを中心に、EDMシーンで大活躍をしてきたショウン・フランクと、テイラー・スウィフトも大ファンだと話すポップ・ミュージック・デュオ、ルイス・ザ・チャイルドのフレデリック・ケネットが、プロデューサーとしてクレジットされている。

 次週も2週目のNo.1は期待できそうで、ファンはこの曲のビデオが公開されるのを楽しみにしている。ビデオがリリースされれば、さらに大ヒットすることは間違いないだろう。

Text:本家一成