エビ中 夏の恒例野外ワンマン大盛況! 新作&ベスト発売やX'mas大学芸会の発表も
エビ中 夏の恒例野外ワンマン大盛況! 新作&ベスト発売やX'mas大学芸会の発表も

 私立恵比寿中学(略称:エビ中)が、毎年恒例行事として行っている大型野外コンサート【エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 富士急 2016】を8月20日 富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催した。

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 同イベントは、遠足をテーマに行われる野外ワンマンコンサートとして、2013年に河口湖ステラシアターにて初開催。翌2014年の山中湖交流プラザ“きらら”シアターひびき、2015年の越後丘陵公園(新潟県長岡市)に続き今年は4回目。昨年同様、全国各地からのバスツアーが組まれ、さらに今年は大月~富士急ハイランド間に“エビ中電車”も用意された。

 台風の接近で天候が危ぶまれたが、開演に向けて徐々に天候も回復。会場に詰めかけた8000人のファミリー(ファンの総称)が見守る中、“夏の大学芸会”の幕が切って落とされた。ファミえん恒例の“開会宣言”を行ったのは、絶叫戦隊ハイランダー(富士急ハイランド内に現れる、正義のヒーロー“風”キャラクター)と、富士吉田のゆるキャラ・吉田のうどんぶりちゃん(富士吉田市のご当地グルメ、吉田のうどんのPRキャラクター)。「知事に断られた」(?)との理由から抜擢された彼らによるコント仕立ての開会宣言に続いて、エビ中のステージがスタートした。

 オープニング楽曲は、まばゆく照りつける太陽に相応しいエビ中夏の代表ソング「ラブリースマイリーベイビー」。そこから「ほぼブラジル」そしてこの日初披露となる「マブいラガタイフーン」(ニューアルバム『穴空』収録)、「夏だぜジョニー」と立て続けにサマーチューンを連発。日差しがいつのまにかなくなり、徐々に雨がその勢いを増していく。自己紹介をはさんで、一人乗りのトロッコに各メンバーが乗り込んで「大好きだよ」「I'm your MANAGER!!!」を披露。そして客席中央に設けられたサブステージに移動して、「キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~」「ちちんぷい」とアッパーチューンでたたみかける。

 ファミリー共々ずぶぬれになりながら熱演する彼女たちに応えようと、客席からも必死な声援が飛ぶ。噴水やウォーターキャノンを使用しての派手な水芸(演出)が見もののファミえんだが、その後のMCでは、廣田あいか(出席番号6番)が「これだけ雨が降っているのに、さらに(ウォーターキャノンで)水を降らしちゃってごめんね」と語り笑いを誘った。

 中盤、メンバーが袖に消えると、ステージ両サイドのモニターに突如会議室に集まったエビ中職員が映し出され、現在大ヒット中の映画のワンシーンを彷彿させる、稚拙な職員による寸劇から突如、エビ中10枚目のシングル『まっすぐ』が9月21日に発売されることが校長(マネージャー)から告げられ、さらには11月16日にエビ中初のベストアルバム2枚同時リリースも発表されると、会場から大きなどよめきと歓声が巻き起こった。

 雨足も徐々に遠のき、それまでのカラフルな衣装から、煌びやかな和装を彷彿させる衣装にチェンジしたメンバーは、(上記の)発表を受けて「ソニーさんから10枚ものシングルが出せて、ほんとありがたいことですねー」(出席番号5番:安本彩花)、「ベストアルバムにはあの曲もあの曲ももちろんあの曲も入ってるんで、みんな楽しみにしててね」(出席番号3番:真山りか)と語り、「そんなノリにノッている私立恵比寿中学のパフォーマンスをまだまだご覧ください」(出席番号9番:松野莉奈)のMCから、中盤戦に突入していく。

 「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」では水と炎を使用した演出で、「水の中に火があがってるってことは、あの中の温度はどうなってるか気にならない?」(安本)の問いに、「丁度いいくらいのお風呂って感じじゃない」(出席番号11番:小林歌穂)との絶妙なボケで「いい湯かな」へつなぎ後半戦に。

 終盤の「ポップコーントーン」が終わると、ここでメンバーにも知らされていないというサプライズが。「クリスマス大学芸会 国立代々木競技場・第一体育館開催決定!」「12月22日(木)・23日(金・祝)2Days!!」の垂れ幕がステージ横に下ろされ、歓喜するメンバーをファミリーによる祝福の拍手が包み込んだ。

 本編最後は、この日初披露となる大沢伸一プロデュースのノスタルジックでドリーミーなエレクトロ・ポップ「summer dajavu」(【FAMIEN’16】テーマソング)で締めくくった。そして昨年の【FAMIEN’15】テーマソング「ナチュメロらんでぶー」から始まったアンコールは、最後「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」で大団円を迎え、ファミえんの風物詩とも言える盛大な花火で、約2時間45分にわたる公演は幕を閉じた。