J・ビーバーとの話題コラボ曲も収録!2016年、最も新しいサウンドを知る―DJスネーク『アンコール』(Album Review)
J・ビーバーとの話題コラボ曲も収録!2016年、最も新しいサウンドを知る―DJスネーク『アンコール』(Album Review)

 仏パリ出身のDJ/プロデューサー、DJスネーク。2013年にリリースしたデビュー曲「ターン・ダウン・フォー・ワット」が、米ビルボード・ソング・チャートで、いきなり4位をマークする大ヒットを記録し、全世界にその名を知らしめた。そして、日本でもCMに起用され話題をよんだ4thシングル「リーン・オン」(2015年)も、同チャート4位をマークし、UKやフランスなど、ヨーロッパ方面でも大ヒットを記録した。

 両曲の大ヒットを受けて、DJスネーク名義のデビュー・アルバム『アンコール』を2016年8月5日(日本盤は8月12日)にリリースし、最新の米ビルボード・アルバム・チャート(8月27日付)で8位にデビューを果たした。本作からは、UK出身のポップ・シンガー、バイポーラ・サンシャインがゲスト参加した「ミドル」が、ダンス・チャートでTOP3入りするヒットを記録している。

 また、来日公演も記憶に新しい、ジャスティン・ビーバーがフィーチャリング・ゲストとして参加した、「レット・ミー・ラブ・ユー」が、本国フランスで首位を獲得し、UKで2位、オーストラリアで3位にランクイン。アメリカでも、最新チャートで12位にデビューを果たし、今後TOP10入りが期待されている。

 彼らの他には、「リーン・オン」でコラボしたスクリレックスや、人気R&Bシンガーのジェレマイ、リアーナとの熱愛が囁かれた人気ラッパー、トラヴィス・スコットやヤング・サグ等が参加。トータル・プロデュースは、スネーク本人が務め、オーストラリアの人気EDMアーティスト、フルームや、エミネムの大ヒット曲「モンスター」を担当したアリアスなどが、ライターとしてクレジットされている。

 昨年あたりから、スタンダードなEDMソングはやや衰退し始めているが、それとはまた違う、最新のエレクトロニック・ミュージックやトラップ、ヒップホップ・ソングが本作に詰め込まれている。2016年、最も新しいサウンドを知りたいなら、DJスネークのデビュー盤『アンコール』を聴けば間違いない。

Text:本家一成

◎リリース情報
『アンコール』
DJスネーク
2016/08/12 RELEASE
2,376円(tax incl.)