デヴィッド・ボウイ映画『地球に落ちて来た男』初のサントラ発売! 当初はピンク・フロイド『狂気』が使用されていたことも明らかに
デヴィッド・ボウイ映画『地球に落ちて来た男』初のサントラ発売! 当初はピンク・フロイド『狂気』が使用されていたことも明らかに

 2016年1月10日、この世を去ったデヴィッド・ボウイ。彼が初主演を務めた1976年公開の映画『地球に落ちて来た男』(原題:The Man Who Fell To Earth)が、2016年7月16日より順次公開されているが、このオリジナル・サウンドトラックがリリースされることになった。

サントラ デラックス・ボックス

 映画の公開当時、ニコラス・ローグ監督と原作者のウォルター・テヴィスが、このジャンルの最先端と認められた。同時に、宇宙船ごと地球に落とされた宇宙人、トーマス・ジェローム・ニュートン役を演じたデヴィッド・ボウイの演技も、多くの批評家により最高のものと評され、本作はカルト的人気を博すことになる。

 ファンの間では長年、サウンドトラックが追い求められていたにも関わらず、完全な作品としては存在していなかった。その理由はよく知られていないが、今回、紛失されていた録音テープの発見により、オリジナル音源がリマスターされ、CDとデラックス・ボックスでリリースされることが決定した。ツトム・ヤマシタの曲のほか、高名なママス&パパスのジョン・フィリップスがこの映画のための多数作曲した音楽など、40年間入手不可能であった曲の数々が収録される。

 デラックス・ボックスには、48ページからなるハードバック・ブックが付属。多数のレア写真と、パオロ・ヒューイットによる映画についてのエッセイのほか、映画の編集を務めたグレアム・クリフォードによる啓発的な文章も掲載。映画の制作中は、ピンク・フロイドのアルバム『狂気』の音楽を仮でサウンドトラックとしてあてていたことが暴露されている。

 なお、CDは9月9日、ボックス・セットは11月18日にリリース。日本盤は両フォーマットとも11月が予定されている。


◎サウンドトラック『THE MAN WHO FELL TO EARTH' ORIGINAL SOUNDTRACK』
<CD1>
Stomu Yamashta/Poker Dice
Louis Armstrong/Blueberry Hill
John Phillips/ Jazz II
Bournemouth Symphony Orchestra/ Venus: The Bringer Of Peace
John Phillips/ Boys From The South
Stomu Yamashta/33 1/3
John Phillips/Rhumba Boogie
The Kingston Trio/ Try To Remember
Stomu Yamashta/Mandala
John Phillips/America
Stomu Yamashta/Wind Words
John Phillips/Jazz
<CD2>
Stomu Yamashta/One Way
John Phillips/Space Capsule
John Phillips/Bluegrass Breakdown
John Phillips/Desert Shack
Stomu Yamashta/Memory Of Hiroshima
John Phillips/Window
John Phillips/Alberto
Bournemouth Symphony Orchestra/Mars: The Bringer Of War
John Phillips/Liar, Liar
John Phillips/Hello Mary Lou
Robert Farnon/Silent Night
Genevieve Waite/Love Is Coming Back
John Phillips/The Man Who Fell To Earth

◎映画『地球に落ちて来た男』(原題:The Man Who Fell To Earth)
2016年7月16日(土)よりユーロスペース、シネマート心斎橋にてロードショー
2016年7月23日(土)より名古屋シネマテークにてロードショー
2016年8月13日(土)より京都みなみ会館にてロードショー
ほか全国順次公開予定
監督:ニコラス・ローグ
脚本:ポール・メイヤーズバーグ
原作:ウォルター・テヴィス
音楽:ジョン・フィリップス、ツトム・ヤマシタ
撮影:アンソニー・BB・リッチモンド 
出演:デヴィッド・ボウイ、リップ・トーン、キャンディ・クラーク、バック・ヘンリー 、バーニー・ケイシー ほか
1976年/イギリス/カラー/139分/デジタル
提供:京都みなみ会館、boid
配給:boid
(C)1976 Studiocanal Films Ltd. All rights reserved.