声優・内田彩 お水も「ちょーうまい。」日本武道館で持ち歌コンプリート 「私のことを笑顔で照らし続けてね」
声優・内田彩 お水も「ちょーうまい。」日本武道館で持ち歌コンプリート 「私のことを笑顔で照らし続けてね」

 声優・内田彩が、【AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~】を8月13日に日本武道館にて開催。ソロ活動で発表してきた全34曲とともに、会場を多彩に染め上げていった。

 ソロデビューから2年経たずして、フルアルバム2枚、コンセプトアルバム2枚をリリース。その都度開催されるライブやツアーも大盛況、そしてこの日は日本武道館での公演と日本を代表するアーティストへの階段を着実に上がっている内田彩。一世を風靡したμ's(『ラブライブ!』のグループ)の一員としての活動で体力とスピード感は培ってきたものの、ソロ活動となれば、負担は一層に増し普通なら挫けてしまいそうなもの。それを勢いそのままに、日本武道館の舞台へ一人で立つ彼女は自信と喜びに満ちていた。

<「武道館! カラフルに染めていくよー!!」 可愛さ全開で“メロメロ”に!!>

 この日、大歓声が起こる中、“白”を貴重とした舞台セットが組まれた日本武道館のステージに、内田彩も天使のような純白の衣装を身にまとい花道へ登場した。この後どのような展開が巻き起こり、彼女の指揮によりこの空間が何色に染め上げられていくのかという高揚感が沸きたつ「妄想ストーリーテラー」でライブはスタート。「武道館! カラフルに染めていくよー!!」と、次々に楽曲を披露していく。縦横無尽にステージを駆け回るかと思えば、パンダのパペットをつけてのパフォーマンス、「キックとパンチどっちがいい?」で魅せる表現力といった“キュート”な彼女の魅力にメロメロとなってしまった。

 「さきほど大声で「消えろ!」(歌詞)と言ってしまいましたが、まだ始まったばっかりです。本日は【AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~】にようこそ!! ライブタイトル通り、皆さんと一緒に色とりどりのライブを作っていけたらと思います。」と述べると夏らしい楽曲を中心に、小道具や映像を添えて、イエロー、オレンジ、ブルー、レッドとファンのペンライトも加わり会場が続々と色を変えていった。

<「楽しすぎて……」お水も「ちょーうまい。」 生バンド出現に弾けるアクト>

 内田彩はシングルを出していない、タイアップもないのに武道館のステージに立つなんて……という自虐的ネタで笑いを誘いつつ、武道館を球根にたとえてカラフルな花を咲かせましょうとMCを締め、お水を飲んで「最高においしいー!!」の恒例となったフレーズで観衆を楽しませた。それから“クール”なロックサウンドが響くナンバーをたたみ掛け、突然舞台装置が回転したかと思えば、生バンドが出現。これにより大きくなる歓声と、彼女の歌声にも切れ味がのってくる。ここに来て「もう一本分くらいのライブはやった感じがありますけど」と15曲を歌いきり、さらに「ツアーで感じたことや、30歳になった感謝、いろいろなものを込めて歌います」と「ハルカカナタ」で、会場中を一席一席を見渡しながら笑顔を送る。歌詞を読み解くように噛みしめながら歌唱する彼女から温かな想いが存分に溢れ出し、それがこの身にも浸透してくる感覚に胸震わされた。

 その後、ピンクのドレス衣装に着替えて登場した彼女は、自身の動きとリンクした映像演出や、モノトーン衣装に早着替えなど「まだまだ行くぞー!」と、さらに楽しみ楽しませるステージを展開。「いざゆけ! ペガサス号」でみせる可愛い天然キャラに加え、自身もペンライトを持ち会場をカラフルに染める光景で、内田彩の楽しむ姿が印象的だった。そして「楽しすぎて……」と疲れをみせ、「ちょーうまい。」と給水。ライブは続き、「絶望アンバランス」「キリステロ」とキラーチューンで彼女の白熱する歌唱と、バンドパフォーマンスに、この日最高の雄叫びが上がり、場内の興奮は最高潮へ達していった。

<「私のことを笑顔で照らし続けてね」 全34曲完走!! 初シングル発売発表も>

 バンドメンバーとのトークを楽しんだ後、「ここからもどんどん盛り上げていくから、皆ついてきてー! ラストスパート行くよー!!」とグリーンのワンピース姿に着替え、花道の先のセンターステージへギター2人を引き連れて「Growing Going」を披露。タオル回しで巻き起こる風に乗るように、伸びやかな歌声が爽やかで気持ちいい。そして「みんなの近くへ行きたいと思います!」とトロッコに乗ったり、リフトアップされるステージで2階席の高さまで上がり、拳を突き上げ更なる高みを目指そうじゃないかと、歌声にも力が入る。追い討ちをかけるかのように「笑顔の花咲かせてぇー!! 今日一番の笑顔を私にみせてぇぇー!!」と会場を煽り「Blooming!」で強固な一体感を作り上げていった。その中で、「大人になっても、いつまでも忘れたくないよー!」と叫ぶ彼女の見た景色には、笑顔の花がいっぱい咲いていたのだろう。

 ライブも終盤に差し掛かり、「やっぱり最後は笑顔で、皆と光り輝く“アップルミント”色で包み込みたいと思います!」とデビューアルバム表題曲「アップルミント」を披露。ステージの端から端を駆け回り、最後はジャンプで楽曲を締め、バンドメンバーと手をとり合い挨拶したが、このときまだ33曲。ステージに一人残った内田彩は、自身のソロ活動での苦悩や不安を語り、「私がこのステージに立てているのは、ここにいる一人一人、あなたたちのお陰です。ありがとうございます。」と改めて感謝を述べた。そして「with you」で、3時間を超えた【AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~】を目を潤ませながら締めくくった彼女は、「これからも、私のことを、笑顔で照らし続けてね」と添えて、拍手と大歓声が鳴り響く中ステージを後にした。


 この日のライブは、まだデビュー間もない彼女にとっての一つの節目。今秋には初となるシングルリリースが決定し、今までとは違った活動も期待される。これまでの全34曲で染められたキャンパスを記念に飾り、新たなキャンパスを用意しておこう。また最後ハケ際で「いつも幸せすぎてふわふわしている私ですけれども、これからも一緒に、にこにこ、ふわふわできるステキな時間を作っていけたら幸せだなと思います。これからも一緒に、よろしくお願いします。」と語る内田彩と、今後も幸せな時間を過ごしてほしい。


取材&テキスト:古川泰佑
写真:草刈雅之

◎【AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~】
8月13日(土)日本武道館 セットリスト
01.妄想ストーリーテラー
02.Floating Heart
03.Party Hour Surprise!
04.スニーカーフューチャーガール
05.泣きべそパンダはどこへ行った
06.キックとパンチどっちがいい?
07.Let it shine
08.オレンジ
09.Sweet Rain
10.最後の花火
11.ONE WAY
12.afraid...
13.シリアス
14.Like a Bird
15.MELODY
16.ハルカカナタ
17.Daydream
18.ピンク・マゼンダ
19.いざゆけ! ペガサス号
20.color station
21.Merry Go
22.リードを外して
23.笑わないで
24.Sweet Dreamer
25.Ruby eclipse
26.絶望アンバランス
27.キリステロ
28.Growing Going
29.ドーナツ
30.Go! My Cruising!
31.Blooming!
32.Breezin'
33.アップルミント
34.with you

・バンドメンバー
内田彩(vo)
東タカゴー(g)
宮崎京一(g)
黒須克彦(b)
櫻田泰啓(key)
SHiN(dr)

◎1stシングル発売決定
2016年 秋 RELEASE
※発売日・タイトル等詳細は後日ご案内致します。

◎内田彩の音楽活動に密着したTV番組放送決定
2016年10月頃 放送予定
5月に開催されたCONCEPT LIVE、6月に開催されたツアーの裏側に密着した模様や新たに収録されたロケ映像などもりだくさんの内容でお届けします!
※放送局・放送日時等詳細は後日ご案内致します。

◎内田彩
アーティストHP:http://bit.ly/2bjgM82
スタッフ公式Twitter:http://bit.ly/28WMSXq