ドレイクの米ソングチャート制覇続く、リアーナはプレスリーと並ぶ記録樹立
ドレイクの米ソングチャート制覇続く、リアーナはプレスリーと並ぶ記録樹立

 ウィズキッド&カイラをフィーチャーしたドレイクの「ワン・ダンス」が、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”(7月9日付)で非連続7週目のNo.1を獲得した。加えて、リアーナをフィーチャーしたカルヴィン・ハリスの「ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー」がトップ5入りを果たし、リアーナにとって重要な功績を上げることとなった。また、トゥエンティ・ワン・パイロッツは「ライド」のトップ10入りに加え、最新シングル「Heathens」でもトップ15入りを果たしている。

 「ワン・ダンス」は同時に、サブスクリプション・サービスに基づく“On-Demand Songs”ストリーミング・チャートでも、6月23日締めの調査週で全米オンデマンド再生数が1,970万回に達し、10週目の首位に立っている(ニールセン・ミュージック調べ)。2012年3月に同チャートが始まって以来、これまでに1位を10週以上獲得したのは、Wanzをフィーチャーしたマックルモア&ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」(13週)、マーク・ロンソンによるブルーノ・マーズとの「アップタウン・ファンク」(11週)、チャーリーXCXをフィーチャーしたイギー・アゼリアの「ファンシー」(10)、ジューシー・Jをフィーチャーしたケイティ・ペリーの「ダーク・ホース」(10)の4作品のみだ。

 続く2位は、5週前に“Hot 100”史上26番目の初登場No.1曲となったジャスティン・ティンバーレイクの「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」がキープ。“Digital Songs”チャートでは初登場以来7週目の首位に立っており、同チャートにおいて過去7年で初めて初登場以来7週連続首位を獲得した曲となった。ちなみにブラック・アイド・ピーズが2009年に「アイ・ガッタ・フィーリング」で初登場9週連続首位をとっている。(ピーズはその前のシングル「ブン・ブン・パウ」で10週連続首位記録を保持)

 3位は先週に続きデザイナーの「パンダ」で、依然“Streaming Songs”チャートにおいて10週目の首位をマークしている。

 4位も引き続き、ザ・チェインスモーカーズ初のトップ5ヒット「ドント・レット・ミー・ダウン」(feat. ダヤ)だ。同曲は“Hot Dance/Electronic Songs”チャートで10週目の首位に立つほか、“Pop Songs”エアプレイ・ランキングにおいてはザ・チェインスモーカーズとダヤそれぞれにとって初の1位となっている。

 5位は、リアーナをフィーチャーしたカルヴィン・ハリスの「ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー」が先週6位から浮上しトップ5入り。これによりリアーナは、“Hot 100”で21回目のトップ5入りとなり、エルヴィス・プレスリーとタイ記録となる同チャート史上トップ5入り最多アーティスト第5位の座を掴んだ。なお、トップ5入り最多アーティストは以下のとおりだ。

29回:ザ・ビートルズ
28回:マドンナ
26回:マライア・キャリー
24回:ジャネット・ジャクソン
21回:エルヴィス・プレスリー
21回:リアーナ
20回:マイケル・ジャクソン
20回:スティーヴィー・ワンダー

 続いて6位は、先週8位から浮上のショーン・ポールをフィーチャーしたシーアの「チープ・スリルズ」。7位はタイ・ダラー・サインをフィーチャーしたフィフス・ハーモニーの「ワーク・フロム・ホーム」で、先週5位からのランクダウン。8位は先週7位からの後退となったリアーナの「ニーデド・ミー」、9位は先週10位から最高位へワンランク・アップしたケント・ジョーンズのデビュー作「ドント・マインド」となっている。

 “Hot 100”のトップ10を締めくくるのは、トゥエンティ・ワン・パイロッツの「ライド」で先週13位からのアップ。米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”No.1アルバム『ブラーリーフェイス』からの「ストレスド・アウト」に続く2曲目のトップ10入り曲だ。両曲ともにメンバーのタイラー・ジョセフが一人で作った曲であり、“Hot 100”チャートにおいて一人の人物が作曲した曲がトップ10に入るのは、2015年3月まで入っていたホージアによる自作曲「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」以来となる。

 また、トゥエンティ・ワン・パイロッツは新曲「Heathens」でも、“Hot 100”自己最高位デビューとなる14位に初登場している。同曲は映画『スーサイド・スクワッド』のサウンドトラック(8月5日全米リリース予定)からの1曲だ。ちなみに“Hot Rock Songs”チャートでは、「ライド」が3週目の1位、「Heathens」が初登場2位、そして「ストレスド・アウト」が先週2位からダウンの3位となっており、トップ3を同アーティストが独占するという2009年6月に同チャート始まって以来、初の快挙を成し遂げている。