ゼイン・マリク、重度の不安神経症のためイベント出演を中止
ゼイン・マリク、重度の不安神経症のためイベント出演を中止

 ゼイン・マリクが6月11日に予定していたロンドンのウェンブリー・スタジアムでのイベント【Summertime Ball 2016】の出演を急きょ、不安神経症を理由にキャンセルした。ゼインはファンに向け、謝罪と正直な心境をツイッターに綴っている。

 「今日の【Summertime Ball】で僕の出演を楽しみにしてくれている方々へ。僕は昨夜、家族や友人、そして最も大切なUKのファンに会うために母国に帰った。でも、この数か月間、僕に付きまとっているライブパフォーマンスへの不安に負けてしまった……イベントの大きさに、歌手になってから最も大きな不安感に苦しんでいるんだ」

 「お詫びのしようもないけれど、僕に会うのを忍耐強く待ってくれているみんなには、正直でありたいんだ。今日がっかりさせたみんなに、何としても埋め合わせをするよ。不安神経症の人は分かってくれるだろうし、そうでない人は僕の状況を理解してもらえるとありがたいです」

 ゼインは2015年にワン・ダイレクションからの脱退を発表した際、“リラックスできてスポットライトから外れたプライべートな時間を持ちたい”と説明していた。

 なお、これを受け同じイギリス出身のシンガーソングライター、エリー・ゴールディングは「不安は現実にあるわ……私はその気持ちを知ってる」と綴りリツイートしている。

 過去にはザ・ホワイト・ストライプスからジョージ・マイケルに至るまで、他のアーティストも同じ理由でコンサートをキャンセルしたことがある。ザ・ホワイト・ストライプスは、メグ・ホワイトが“激しい不安感”に苦しみ2007年のツアーを短く切り上げ、マイケルも2012年、肺炎との闘病の後に経験した“大きな不安”のためオーストラリアでの一連の公演をキャンセルしている。

 また、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのジョナサン・ナイトも、90年代にグループで活動している際に不安神経症やパニック発作になったことを率直に打ち明け、オプラ・ウィンフリーとのインタビューでは、「ニュー・キッズは全くクレイジーだった。有名になればなるほど、追い込まれるように感じたんだ。内面ではいつもそう思って神経質になっていて、そんな状況が怖かった」と話していた。