作曲家、シンセサイザー第一人者 冨田勲の追悼チャート アルバム同時6枚チャートイン
作曲家、シンセサイザー第一人者 冨田勲の追悼チャート アルバム同時6枚チャートイン

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、20位中6枚が冨田勲のアルバムがチャートインという異例の結果となった。シンセサイザーを日本に紹介し、電子音楽を広めた第一人者、冨田勲が5月5日にこの世を去り、8日に各メディアが一斉にその訃報を報じた直後であり、さながら冨田勲の追悼チャートの様相となった。

 1974年に発表したシンセサイザー音楽作品のデビュー・アルバム『月の光』が3位、2012年にリリースしたリメイク版『月の光 ULTIMATE EDITION』も12位に登場。その他、米ビルボードのクラシックチャートで第1位を獲得した『惑星』は7位、『展覧会の絵』は10位。そして存命中 最後にリリースされた『オホーツク幻想』が8位、13位には宮沢賢治に着想し初音ミクとオケの共演で話題となった2012年の『イーハトーヴ交響曲』がチャートインした。

 第1位は先週に引き続き葉加瀬太郎、高嶋ちさ子、古澤巌による『BEST OF THE THREE VIOLINISTS』となり、これで3週連続の第1位となった。連続上位チャートインは、全国5カ所6公演開催の公演【HATS MUSIC FESTIVAL Vol.1】の全国ツアーの熱によるものだろう。

Text by yokano

◎【Top Classical Albums Sales】トップ10
1位「BEST OF THE THREE VIOLINISTS」葉加瀬太郎,高嶋ちさ子,古澤巌
2位「ベートーヴェン:交響曲全集」
3位「月の光」冨田勲
4位「サンダーバード音楽集~オリジナル・スコアによる」広上淳一,東京ガーデン・オーケストラ
5位「Nana 15」Nana
6位「0歳からの育脳クラシック」
7位「ホルスト:組曲「惑星」」冨田勲
8位「オホーツク幻想」冨田勲
9位「Natural Healing~四季のクラシックと、日本の自然音」
10位「展覧会の絵」冨田勲