ピュリッツァー賞受賞舞台【DISGRACED/ディスグレイスト】小日向文世、小島聖ら出演で日本上陸
ピュリッツァー賞受賞舞台【DISGRACED/ディスグレイスト】小日向文世、小島聖ら出演で日本上陸

 2013年にピュリッツァー賞の戯曲部門を受賞、2015年にはトニー賞ベストプレイ賞にもノミネートされたアヤド・アフタル作【DISGRACED/ディスグレイスト-恥辱】の日本上陸が決定した。

 今回はオリジナルをそのままに、演出を現代演劇界の重鎮・栗山民也が担当。題名にある“disgraced”は、英語で“辱める、地位や名誉などを失わせる”の意味。現代アメリカを舞台に、パキンスタン系アメリカ人の男と白人の妻、ユダヤ人の男とアフリカ系アメリカ人の妻という異なる背景を持つ4人がホームパーティーで顔を合わせる。それぞれの信仰、社会政治、言葉の応酬はやがて驚くべき結末に繋がり、会話の表面から「人間の本質」が露呈する。

 主演のパキスタン系アメリカ人、企業専門の優秀な弁護士アミールを演じるのは、大河ドラマ『真田丸』で好演中の名優・小日向文世。アミールの妻で白人の画家エミリーは、第22回読売演劇大賞で最優秀女優賞を受賞するなど、映像や舞台で幅広く活躍中の実力派女優・秋山菜津子。画家であるエミリーを援助する画商のユダヤ人・アイザックは、実力・人気ともに日本唯一の演劇ユニット・TEAM NACSの安田顕。アイザックの妻でアミールの同僚の黒人弁護士ジョリーには、愛らしさと気品漂う清純さを併せ持つ演技派女優・小島聖。そして物語のキーとなる人物でアミールの甥のエイブを、独特の存在感を放つ注目の若手俳優・平埜生成が演じることになった。

 ニューヨーク、ロンドンを震撼させた本作品が、名実ともに実力派のキャストによって生まれ変わる。上演は2016年9月10日から9月25日まで、東京・世田谷パブリックシアターにて。


◎小日向文世-コメント
現代アメリカの人種・宗教問題をテーマにした作品です。それを日本人の俳優たちがどう演じるか、非常に大きな壁が立ち塞がっている気がします。緊張していますし、非常に困難な作品になると思いますが、演出の栗山民也さんにどう料理していただけるか期待もしています。非常に濃密な舞台になると思います。

◎秋山菜津子-コメント
ピューリッツァー賞を受賞された、素晴らしい作品を演じることはプレッシャーでもあります。
民族的なこと、社会的背景が鋭く浮き彫りになっている作品なので演じるのは難しいですが、素晴らしい共演者の皆さんと、演出家の栗山民也さんの下で作り上げていきたいと思っています。とても衝撃的な舞台になると思います。

◎安田顕-コメント
色々な感情の機微が、剥き出し、あらわになっていき、人間のみせたくない「恥」の部分がみえてくる物語です。同じ北海道出身の大先輩小日向さんをはじめ、共演者の皆さんとは今回始めて舞台でご一緒させていただきます。新しいご縁をいただけたと感謝しております。

◎小島聖-コメント
皆さん共演が始めてなのでとても楽しみにしています。まだまだ未知数でどのような舞台になるのかわからないことばかりですが、劇場で私たち5人がどのようなバトルを繰り広げるのか、楽しみにしてください。

◎平埜生成-コメント
栗山さんの作品を観させていただいては、いつも感銘をうけていました。演劇界を支える栗山さんのもとでお芝居ができること、直に演出をつけていただけることが本当に嬉しく、光栄に思っております。逆に怖い気持ちもありますが、精一杯若さをぶつけられたらいいなと思っております。世界で色々なことがおこっている今、日本で日本人が外国の方を演じ宗教について演じ考えることの大切さを大事に演じていきたいです。

◎舞台【DISGRACED/ディスグレイスト-恥辱】
2016年9月10日(土)~25日(日)
会場:世田谷パブリックシアター
作:アヤド・アフタル
訳:小田島恒志・小田島則子
演出:栗山民也
出演:小日向文世、秋山菜津子、安田顕、小島聖、平埜生成
チケット発売: 2016年6月26日(日) AM 10:00~
問合:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~18:00)
公式:http://bit.ly/1TRaCfX
※名古屋公演、兵庫公演あり