【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイクが悲願の1位をマーク、TOP100圏内に20曲がチャートインする史上最多の快挙
【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイクが悲願の1位をマーク、TOP100圏内に20曲がチャートインする史上最多の快挙

 ドレイクの新曲「ワン・ダンス」が、先週の2位から首位に輝いた、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 ドレイクの4枚目となるスタジオ・アルバム『ヴューズ』が、今週のアルバム・チャートで初動枚数100万枚を突破し、首位デビューを果たした。アルバムのプロモーション効果もあり、先行シングルとしてリリースされた「ワン・ダンス」も各ポイントを伸ばし、先週の2位から首位へランクアップした。

 ドレイクは、これまでリアーナの「ホワッツ・マイ・ネーム」(2010年)と、今年大ヒットを記録した「ワーク」の2曲が首位を獲得したが、ドレイク名義の楽曲としては、初のNo.1獲得となる。TOP10内には、その「ワーク」が6位にランクインしているが、本作『ヴューズ』からは、21位の「ポップ・スタイル」の他、100位内に20曲ものタイトルをランクインさせ、史上最多の快挙となった。先週、アルバム『レモネード』のタイトル12曲すべてをランクインさせた、ビヨンセを超える記録だ。そのビヨンセも、11位にランクインしている「ソーリー」をはじめ、今週も11曲を100位内に送り込んでいる。アルバム『レモネード』も2週目にして30万枚を超える初動枚数を記録し、すでにアメリカだけでもミリオンを突破する大ヒットに至っている。

 9週のNo.1をマークした「ワーク」に続き、フィーチャリング・アーテイストとしてクレジットされているリアーナと、カルヴィン・ハリスの「ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー」が、今週9位に初登場した。4月29日にリリースされ、オーディオ・クリップが1週間で1200万回を突破し、デジタル・セールスも好調。UKやオーストラリアでは2位まで上昇するヒットを記録している。このコラボは、2011年に10週の首位を獲得した「ウィー・ファウンド・ラヴ」以来、4年半ぶりとなるシングルで、カルヴィン・ハリスは4曲目、リアーナは28曲目となるTOP10入りを果たした。

 リアーナは13位に自身のシングル「ニーデド・ミー」が急上昇中、ビデオの視聴回数は2500万回を突破していて、このままポイントを伸ばせば、次週は「ワーク」に続くTOP10入りも期待できそうで、3曲同時のTOP10入りという快挙を果たすかもしれない。また、ドレイクの新作『ヴューズ』に収録されている「トゥ・グッド」も52位に初登場し、シングル・カットされれば、この曲もヒットが期待できそうなクオリティに仕上がっている。

 5月13日に2ndアルバム『サンキュー』をリリースするメーガン・トレイナーの新曲「ノー」が12位に、5月20日に3rdアルバム『デンジャラス・ウーマン』のリリースを控えているアリアナ・グランデは、タイトル曲が18位に上昇。アルバム・リリースに向けて、歌姫たちの先行シングルが再びTOP10内へ、息を吹き返すことが期待できる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、11日22時以降となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「ワン・ダンス」ドレイク
2位「パンダ」デザイナー
3位「7イヤーズ」ルーカス・グラハム
4位「アイ・トゥック・ア・ピル・イン・イビザ」マイク・ポスナー
5位「ワーク・フロム・ホーム」フィフス・ハーモニー
6位「ワーク feat.ドレイク」リアーナ
7位「ドント・レット・ミー・ダウン」ザ・チェインスモーカーズ
8位「ピロートーク」ゼイン
9位「ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー」カルヴィン・ハリスfeat.リアーナ
10位「ラヴ・ユアセルフ」ジャスティン・ビーバー