プリンス“薬物中毒”の噂を長年の弁護士が否定、クリーンな生活ぶり明かす
プリンス“薬物中毒”の噂を長年の弁護士が否定、クリーンな生活ぶり明かす

 急逝したプリンスの長年にわたる弁護士が4月25日、薬物中毒だったのではとの噂に反論し、彼が生前クリーンで健康的な生活を送っていたと話した。

 4月21日に自宅兼レコーディング・スタジオで発見されたプリンス(57)の検死が行われたものの、完全な結果が出るまでには数週間かかるとのこと。警察は自殺の痕跡はないとしている。

 弁護士のL・ロンデル・マクミランは25年前からプリンスと付き合いがあり、マネージャーをしていた時期もあった。AP通信との電話インタビューにて、マクミランはプリンスが亡くなる前の17日に話したと明かしている。プリンスに関する救急処置のため、乗っていた飛行機を緊急着陸させたと伝えられた後のことだ。プリンスは「大丈夫、すぐに電話するよ」と言ったという。

 ゴシップ・ニュース・サイト“TMZ”は匿名情報筋の話として、プリンスが先週アトランタでのコンサートから帰宅する際、強い鎮痛剤“Percocet”の過剰摂取により治療を受けたと伝えている。同サイトは、4月15日に飛行機がイリノイ州モリーンに緊急着陸し、プリンスが一時的に入院したとしていた。アトランタでの数公演を病気のため延期していたのだが、それらをリスケジュールして14日に行っていたという。

 TMZの記事のことを尋ねられたマクミランは、プリンスには痛みがあり、時々薬を飲んでいたかもしれないが懸念するような薬は飲んでいなかったとし、「誰でも薬は飲みます。問題は危険な飲み方をしているかどうかです」と話した。

 また、プリンスはビーガン(動物性食品をいっさい摂らない完全菜食主義者)でクリーンな生活ぶりで知られていたと指摘。「プリンスのことを知る人は皆、彼がドラッグをやって歩き回ることなどなかったのを知っています。馬鹿げてますよ。プリンスを見て“ハイになってる”などと言った人はいません。彼はそんな人ではありませんでした」と強調した。

 さらに、彼は生き生きとしていたとし、「プリンスは素晴らしい生活を送っていました。人生を楽しんでましたよ。楽しみがたくさんあったのです」と話す。

 マイケル・ジャクソンもクライアントに持ちながら、自分のキャリアはプリンスのお蔭だと話すマクミラン。プリンスが所属レーベルのワーナー・ブラザース・レコードともめている時にはマネージャーを務めた。プリンスはこの争いに関連して名前の代わりにシンボルマークを使用し、新たに“The Artist(Formerly Known As Prince)”という名前を付けた。

 プリンスの死に「ショックで打ちひしがれている」というマクミランは、23日にペイズリーパークで行われた近親者だけの追悼式に参列した。プリンスの遺体は火葬されたそうだ。「とても愛にあふれ、特別で、厳かで、感謝の意がこもった式でした。彼の人生をそうやって称えたことを、誇りに思ってくれたでしょう」と振り返った。