英コメディアンが明かす、故デヴィッド・ボウイとの絆
英コメディアンが明かす、故デヴィッド・ボウイとの絆

 今年1月に亡くなったデヴィッド・ボウイは、親しい友人たちにさえも自分の病気について知らせていなかったことを、ボウイと親しかったイギリスのコメディアン、リッキー・ジャーヴェイスが明かした。

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 BBC Radio 5 liveのインタビューにてジャーヴェイスは、ボウイが1月10日にガンで亡くなる前にも連絡を取り合っていたものの、具合が悪いとは一度も口にしなかったと告白。「(亡くなったのには)本当に驚いた。2週間前にメールしていたから、病気のことは分かっていたはずなのに。誰にも秘密にしていたのでしょう」と話した。

 ボウイは遺作となったアルバム『★(ブラックスター)』リリースのわずか2日後に69歳で亡くなった。「まさしく威厳です。彼は素晴らしい人でした。本人にとっても家族にとっても。最後まで威厳を保った」と語る。

 ジャーヴェイスもまたボウイにあこがれて育った。彼がテレビドラマ『ジ・オフィス(The Office)』のオリジナル・シリーズで主役デヴィッド・ブレントを演じ、タレントとしての地位を確立した頃にボウイとの絆ができたという。2006年のドラマ『エキストラ:スターに近づけ!(Extras)』にて、ボウイ(自身役で出演)がジャーヴェイスを歌った「Little Fat Man」をピアノの弾き語りで披露した際に2人の友情は頂点に達したという。

 ジャーヴェイスは「彼はコメディのファンだった。面白いよ。僕は落ちぶれたポップスター。彼はコメディ好き。『エキストラ』でのボウイは素晴らしかった。僕は彼に歌詞を送って、“火星の生活(Life On Mars)”(アルバム『ハンキー・ドリー』収録)のようにレトロな曲にして欲しいと言ったら彼は、“いいよ、「Life On Mars」を急いで作るよ”と言ったんです」と話した。