SuG“SuGの日”にL'Arc~en~CielやSiMカバー含む熱狂アクト「ヨーロッパに負けんなよ!」
SuG“SuGの日”にL'Arc~en~CielやSiMカバー含む熱狂アクト「ヨーロッパに負けんなよ!」

 3月9日にメジャー1stミニアルバム『VIRGIN』をリリースしたSuGが、ファンクラブ限定ワンマン公演【SuG感謝祭 2016 ―3月9日は“SuGの日”―】を恵比寿LIQUIDROOMにて開催した。

Sugのライブ写真一覧

 3月9日を“SuGの日”として、毎年恒例で行われる【SuG感謝祭 ―3月9日は“SuGの日”―】。今年は同日がメジャー1stミニアルバム『VIRGIN』の発売日であることに加え、本公演が3月12日から開催される全国ツアー【SuG TOUR 2016 SLVS】の前哨戦的な意味合いも持っており、SuGにとってもファンにとってもいつも以上に特別な日となった。

 ミニアルバム『VIRGIN』の収録曲順と同じく、先行シングル曲「teenAge dream」「SICK’S」から幕を開けたこの日のライブ。最初のMCでの「いつにも増して全力です」という武瑠(vo)の言葉に嘘はなく、初っ端からアクセル全開のパフォーマンスで、メンバーそれぞれオーディエンスを煽っていく。「不完全BeautifoolDays」「HELLYEAH」などのアッパーチューンのほか、過激で耽美的なMVが話題となっているバラード「桜雨」、ゴリっとラウドな「In the shadow」、軽やかでポップな「純・不純異性交遊」など、『VIRGIN』に収録された新曲も惜しみなく披露していく。

 「今までの限界、余裕で超えていこうぜ」という武瑠の叫びから一気に駆け抜けた本編最後、サビでオーディエンスのシンガロングが沸き起こった「CRY OUT」、新曲ながら会場全体が一体となった「無限Styles」、武瑠もギターをかき鳴らして魅せた「Howling Magic」など新旧の楽曲を織り交ぜ、会場中をカオスなまでの熱狂の渦に巻き込んだ。

 鳴り止むはずもないアンコールに応え、再びステージに現れたSuG。この日のライブは【SuG感謝祭】ということで、いつもとは違った試みも。ライブでも定番の人気曲「LOVE SCREAM PARTY」を、ボーカル→Chiyu (b)、ギター→武瑠(vo)&shinpei(dr)、ベース→masato(b)、ドラム→yuji(g)にそれぞれパートチェンジして演奏したほか、さらに武瑠曰く「バンドを始めた頃に気持ちになって」「本気で遊ばせてもらう」べく、彼らが音楽を志した原点の一つでもあるL'Arc~en~Cielの「Driver's High」や、同世代で刺激を受けるSiMの「Killing Me」のカバーまで披露。

 そしてアンコールの最後は、ミニアルバム『VIRGIN』のラストを飾り、またこれから始まるツアーのタイトルにも冠されているロックアンセム「Smells Like Virgin Spirit」。昨年末のヨーロッパツアーで初披露されたこの楽曲、東京で披露するのはこのときが初めて。「ヨーロッパに負けんなよ!」とまさにその歌詞通り衝動のまま叫ぶ武瑠に応えるように、サビのシンガロングでは会場全体が声を上げ、メンバー、オーディエンスともに完全燃焼し尽くして、【SuG感謝祭 2016 ―3月9日は“SuGの日”―】は大盛況のうちに幕を閉じた。

 3月12日の名古屋公演を皮切りに、全国18か所を巡る全国ツアー【SuG TOUR 2016 SLVS】がまもなく始まるが、5月5日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催されるツアーファイナルも発表されている。その前哨戦にあたる【SuG感謝祭 2016 ―3月9日は“SuGの日”―】は、それらの成功とさらなる彼らの飛躍を確信するに足るライブだった。