【米ビルボード・ソング・チャート】リアーナが3週目の1位を死守、ケリー・クラークソン&フィフス・ハーモニーがTOP20圏内に初登場
【米ビルボード・ソング・チャート】リアーナが3週目の1位を死守、ケリー・クラークソン&フィフス・ハーモニーがTOP20圏内に初登場

 自身14曲目のNo.1獲得となった、リアーナの「ワーク」が通算3週目の首位をマークした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 アメリカに続き、カナダ、フランスでもNo.1を獲得した、リアーナの「ワーク」。今週、さらにポイントを伸ばした要因として、2月24日に開催された【ブリット・アワード2016】でのパフォーマンスが話題を呼び、デジタル・セールス(売上)がアップ、公式ビデオも8600万回視聴を記録し、【ブリット・アワード】での歌唱動画も、2000万回に届くストリーミング・ポイントを獲得したことだろう。UKでも2位まで上昇中、首位獲得も目前といったところだ。

 8位に初登場したのは、ケリー・クラークソンの新曲「ピース・バイ・ピース」。昨年春にリリースされた7thアルバム『ピース・バイ・ピース』(最高位6位)から、3rdシングルとしてカットされたタイトル曲で、2月25日に、ブレイクのきっかけとなった『アメリカン・アイドル』で披露したことが、番組中、そして番組終了後のSNSなどを中心に「絶賛」と話題を呼び、iTunesチャートで一気に首位まで到達するという、スピード・ヒットを記録した。

 この曲は、現在第二子を妊娠中のケリーが、夫への感謝と、幼少期に去った父について綴ったナンバーで、パフォーマンス中には、ケリーが感極まって涙し、声を詰まらせると、審査員であるキース・アーバンやジェニファー・ロペスも、涙なしには観ていられなかったほど、インパクト絶大のステージだった。アデルの「ハロー」(今週位)が大ヒットを記録したのも記憶に新しいが、次のバラードNo.1ヒットとなるのは、この曲かもしれない。

 TOP10内、新たにランクインしたナンバーがもう1曲。ルーカス・グラハムの「7イヤーズ」が、先週の12位から9位へランクアップし、自身初のTOP10入りを果たした。リアーナの「ワーク」をおさえて、UKチャートでは4週目の首位獲得、出身地であるデンマークでは、5曲目のNo.1をマークし、スウェーデン、オーストラリア、ニュージーランドなどでも、首位をキープし続けている。人生をテーマにしたこの曲、ケリー・クラークソンもそうだが、今年はこういったミッドテンポの“泣かせ”系メロウが流行する傾向にあるのかもしれない。

 12位に初登場したのは、昨年「ワース・イット」が大ヒットを記録した、ガールズ・グループ、フィフス・ハーモニーの新曲「ワーク・フロム・ホーム」。ラッパーのタイ・ダラー・サインをゲストに迎えた最新のR&Bトラックで、2月26日に公開されたビデオは、2700万回視聴を突破、デジタル・セールスも好調で、自身最高位でのデビューを果たした。この曲は、3月20日にリリースされる2ndアルバム『7/27(セブン・トゥエンティー・セブン)』からの先行シングルで、次週、さらにポイントを伸ばして上昇すれば、シングル曲としては初のTOP10入り、そして「ワース・イット」で記録した最高位12位を超え、自己最高位をマークすることになる。アルバム『7/27(セブン・トゥエンティー・セブン)』の国内盤は、5月20日発売予定。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、9日22時以降となります。