【米ビルボード・アルバム・チャート】アデルが2週間ぶりに首位返り咲き、3位に新生メガデス初登場
【米ビルボード・アルバム・チャート】アデルが2週間ぶりに首位返り咲き、3位に新生メガデス初登場

 アデルの『25』が、2週振りに首位に返り咲き、通算8週目の首位獲得となった、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 シングル「ハロー」が4位にダウンしたにもかかわらず、アルバムは未だ10万枚以上をキープし、再び首位に返り咲いたアデルの『25』。登場10週目にして800万枚近いセールスを記録、歴代記録を次々と塗り替えているが、間もなく開催される【第58回グラミー賞】のパフォーマンスを受け、再びセールスを伸ばすことは間違いないだろう。

 今週のシングル・チャートで、「ラブ・ユアセルフ」が自身3曲目の首位を獲得した、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』も2位に続き、絶好調。アデル同様、売上が落ちない。ジャスティンも、【グラミー賞】でのパフォーマンスが決定しているため、シングル曲やアルバムの再燃も期待できる。

 その、【第58回グラミー賞】のコンピ盤『2016 GRAMMYノミニーズ』が、今週9位に初登場した。【グラミー賞】直前に毎年リリースされるシリーズ22作目で、この時期にTOP10入りすることは、もはや恒例といってもいい。本作には、2015年間チャート首位を記録した、マーク・ロンソンの「アップタウン・ファンク feat. ブルーノ・マーズ」や、7部門にノミネートされているザ・ウィークエンドの「キャント・フィール・マイ・フェイス」、最多11部門ノミネートのケンドリック・ラマー等、全21曲が収録されている。グラミー開催後も売上を伸ばし、TOP3入りするケースも過去にはあったほどだ。【第58回グラミー賞授賞式】は、日本時間2月16日にWOWOWにて生中継される。

 3位に初登場したのは、ヘヴィメタル・バンドのメガデス。およそ2年半ぶりとなる15枚目のスタジオ・アルバム『ディストピア』は、オーストラリアやフィンランドでもTOP10入りを果たし、全米では通算7枚目(ライブ盤を含むと8枚目)のTOP10入り。新メンバーにキコ・ルーレイロとクリス・アドラーを迎えた、初のアルバムとなる。オリジナル・アルバムとしては、1992年の5thアルバム『破滅へのカウントダウン』に続く、2作目のTOP3入りとなった。

 今週、27位にリアーナの新作『アンチ』が初登場した。集計期間最終日の1月28日に、TIDALから急遽リリースされた本作だが、TIDALで無料ダウンロードできるよう配信されたことで、わずか14時間でミリオン(100万ダウンロード)に至ったという。iTunesでの発売は1月29日からで、正規の実売枚数は次週のチャートに反映される。よって、今週27位に初登場したポイントは、ストリーミング・ポイント(視聴回数)のみによるものということになるが、TIDALでの視聴回数がチャートに反映したかどうかは定かでない。次週のアルバム・チャートでは、1月29日から2月4日の集計分が反映されるので、TOP10入りは間違いなさそうだが、この無料ダウンロードが吉と出るか凶と出るかは、フタを開けてみなければ解らない。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、3日22時以降となります。