伝説的シンガー・ソングライター、アルバート・ハモンド 43年ぶりの来日公演初日の模様をレポート
伝説的シンガー・ソングライター、アルバート・ハモンド 43年ぶりの来日公演初日の模様をレポート

 アルバート・ハモンドが43年ぶりとなる来日公演初日を、2016年1月29日にビルボードライブ東京で開催した。

 バンド・メンバーたちが登場した後、満面の笑みを浮かべながら初のビルボードライブ東京のステージに姿をみせたアルバート・ハモンド。そんな彼を、来日を待ちわびたファンが暖かく迎え入れてライブはスタート。アコースティックギターを抱え高らかと歌う彼のダンディズム溢れる姿に、ファンも静かに、じっくり聞き入るように演奏に酔いしれていく。

 かと思えば、カライス・ブラウン(Gt,BGV)がアコースティックギターからエレキギターに持ち替えれば、一気にロックンロール感満載のステージへと一変。アルバート・ハモンドも乗ってきたのか、71歳とは思えぬ軽快なステップを踏み観客を驚かせてみせる場面も。

 中盤には、代表曲「落ち葉のコンチェルト(原題:For the Peace of All Mankind)」、そして、客席から思わず喝采が沸いたのは、アルバート・ハモンドも作曲に携わったカーペンターズの「青春の輝き(原題:I Need To Be In Love )」。カレン・カーペンターの暖かみのある声質はそのままに、太く力強い歌声で会場いっぱいに届けてくれた。その後も自信が作曲に携わった世界のトップ・アーティストたちの楽曲をセルフカバーで披露する展開で客席を楽しませたり、ステージを降りてファンと握手を交わすシーンを挟むなど、エンターテイメント性も存分に発揮。

 そして、最後に披露した大ヒット・ナンバー「カリフォルニアの青い空(原題:It Never Rains In Southern California)」を歌い終え、フロアのあちこちで見えたスタンディング・オベーションに見送られて彼はステージをあとにしていった。

 笑顔を絶やさずステージに立つ彼の姿から、今回の来日公演をファンと同じように心待ちにしていたことが伝わってきた。そして、1時間弱のライブの中に、天性のソングライティング・センスから生まれてきた、全18曲におよぶ目一杯の曲を披露してくれた印象的なステージであった。

 なお、アルバート・ハモンドは本日1月30日にビルボードライブ東京で、2月1日はビルボードライブ大阪にて公演を行う。

Photo:Yuma Totsuka

◎公演情報
ビルボードライブ東京
2016年1月29日(金)
1stステージ 開場17:30 開演19:00
2ndステージ 開場20:45 開演21:30
2016年1月30日(土)
1stステージ 開場17:00 開演18:00
2ndステージ 開場20:00 開演21:00
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ビルボードライブ大阪
2016年2月1日(月)
1stステージ 開場17:30 開演18:30
2ndステージ 開場20:30 開演21:30
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