ボイコット表明相次ぐ【アカデミー賞】、50セントが黒人司会者に辞退求める
ボイコット表明相次ぐ【アカデミー賞】、50セントが黒人司会者に辞退求める

 50セントが俳優のタイリース・ギブソンとともに、【アカデミー賞】の司会を断るようコメディアン・俳優のクリス・ロックに求めていることが明らかになった。今年の候補者が白人に偏っているのは差別だとする、#OscarsSoWhite(オスカーは真っ白)騒動に応じてのことだ。ハリウッド・リポーターが報じている。

 今年の4つの俳優部門すべてが多様性に欠ける(白人だけがノミネート)として、ウィル・スミスの妻で女優のジェイダ・ピンケット=スミス、人権活動家のアル・シャープトン、映画監督のスパイク・リーが2月28日の受賞式には出席しないことを表明し、議論に拍車をかけた今回のボイコット騒動。これに勢いがつき、クリス・ロックに司会者辞退を求める動きにもなったのだ。

 50セントはインスタグラムで、「あなたの影響は大きい。どうか引き受けないで欲しい」と訴えている。

 また、ギブソンはフェイスブックにて1月20日、ロックが今年の司会をすることは性的マイノリティが締め出されたアワードの司会をアンディ・コーエン(ゲイであることを公表している有名TVパーソナリティ)がするようなもの、とも例えた。「もしアンディ・コーエンがオスカーの司会をすることになっていて、ゲイや同性愛者が意図的にノミネートから外されたとしたら、彼はとっくに降りているはずだ」と投稿している。

 ギブソンは先週、ピンケット=スミスがボイコットを発表した後、「あなたを支持します」と、リーと彼女のメッセージを再投稿した。50セントもギブソンも、ボイコットを支援するためロックは司会を辞退すべきだとしているのだ。

 なお、スヌープ・ドッグも【アカデミー賞】への不満を述べており、「いまいましいオスカーなんか観るものか」とコメントしたビデオをインスタグラムに投稿している。