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『Empire 成功の代償』タラジ＆ジャシー＆ブリシャー来日インタビュー　グラミー賞ノミネートや撮影秘話について語る

2016.1.20 10:00Billboard JAPAN

　全米で空前の大ヒットを記録しているドラマ『Empire 成功の代償』。本作のシーズン2日本放送スタートを前に、本シリーズで主要キャラクターを演じるクッキー役のタラジ・P・ヘンソン、ジャマル役ジャシー・スモレット、そしてハキーム役のブリシャー・グレイが、作品のプロモーションのため2015年12月に来日した。

　音楽業界を舞台に、家族の確執や権力争いを描いたストーリーと個性豊かなキャラクターが人気の『Empire 成功の代償』。初回放送から高視聴率を出し続け、主演のテレンス・ハワードやタラジ・P・ヘンソンら出演キャストが大ブレイク。その中でも、初回放送当時、ほぼ無名に近かったジャシー・スモレットとブリシャー・グレイは、劇中で披露する歌声と憎めないキャラクターで人気を博している。ジャシーは「今朝ヤズ（ブリシャーの愛称）と出掛けたけど、誰にも気づかれなくて、『ハーイ、僕だけど分からない？』って言いたくなっちゃった（笑）！　アメリカでは木の陰からファンが飛んで来たり、常にパパラッチがいたりで、外ではプライベートなんてないんだ」と、日米の知名度の違いに驚いたようだ。タラジも、「どこかに出かけるにもボディガードを付けなくちゃいけないから、一人で車の運転も出来ないの。窓なんか開けたりしたら、『クッキー、行かないでー！』ってパニックになっちゃう（笑）！　スモークガラスの車の後部座席に座って移動して、まるでクッキーみたいなディーバになってしまったわ…」とファンの熱狂ぶりを語った。

　タラジは、つい先日発表された【第73回ゴールデン・グローブ賞】で見事、TVシリーズ主演女優賞を受賞。強烈なキャラクターが人気の主人公クッキーについて、「女性をモデルにしていると思われるけど、実は私の父がモデルなの。父は、思ったことをすぐ口にしちゃう、ものすごくストレートな人間だった。クッキーは自分の感情を抑えられない人で、初めて台本を読んだ時、すぐに父の顔が頭に浮かんだわ。『ああ、クッキーは父の女版だ』って」と、役作りには今は亡き父親を参考にしているようだ。

　また、本作を語るうえで外せないのは、なんといっても劇中で披露される音楽だろう。敏腕ヒットメーカー、ティンバランドが全面音楽プロデュースを務め、本シリーズシーズン1のサウンドトラックは全米ビルボードアルバムチャートでNo.1獲得。さらに第58回グラミー賞の最優秀サウンドトラック・アルバムにノミネートされるなど、音楽面でもかなりの評価を得ている。

　日本時間2月16日に結果発表されるこのグラミー賞のノミネート発表時の感想を尋ねると、ドラマ出演前はピザハットでバイトしていたというブリシャーは「マジで泣きそうになった！　すぐに母親に電話したんだ、『ママ、グラミーにノミネートされたよ』って。（タラジを見ながら）22歳で、こんな綺麗で若くて才能のある女性と一緒に仕事が出来て幸せだ。人生180度変わったよ。もうピザを焼かなくてよくなったな（笑）」と興奮気味に話してくれた。ジャシーも、「グラミーは僕の夢で、その夢が叶って最高の気分だよ。作詞作曲にも携わったから、アーティストとしてだけでなく、ソングライターとしても正式にノミネートされたことが、僕にとって一番デカいな」と満面の笑みで話してくれた。

　ドラマ同様、仲睦まじい様子でインタビューに答えてくれた3人。シーズン1の好きなシーンを尋ねると、タラジとジャシーは揃って、第6話「起死回生」でクッキーが自分のお尻をパンと叩くシーンと答えた。実はあれはアドリブだったと告白するタラジは「シーズン1初期（第2話「言葉は武器」）にアニカ（クッキーの元夫ルシウスの婚約者）の下着姿の場面があったから、それとリンクさせようと思ったの。アニカがお尻を見せたんだったら、クッキーのもっといいお尻を見せてやろうと思ったわけ（笑）！」と説明。ジャシーも「最初に僕とヤズのクロースアップを撮ったんだけど、あれは演技でもなく、本当にびっくりしたリアクションなんだ。あの時は顎が落ちて、そのまま体ごと崩れ落ちてったよ（笑）」と、冗談交じりに当時の撮影秘話を明かしてくれた。

　全米が熱狂する『Empire 成功の代償』のシーズン2は、2016年1月26日よりFOXチャンネルにて放送スタート。本シーズンではNe-Yoやピットブル、アリシア・キーズなど豪華ゲスト陣が続々登場する。

（C）yoshiokamakoto

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