H ZETTRIO ツアー開幕「別人ですがPE'Zというバンドが好きでしてカバーします」
H ZETTRIO ツアー開幕「別人ですがPE'Zというバンドが好きでしてカバーします」

 先日、16年の活動の幕を閉じた侍ジャズバンド PE'Z。そのキーボーディスト ヒイズミマサユ機と同一人物では? と噂されるH ZETT M+リズム隊から成る、笑って踊れるピアノトリオ H ZETTRIOの初スタンディングツアーが初日(北海道)を迎えた。以下、公式ライブレポート。

H ZETTRIO ライブ写真一覧

 H ZETTRIOの音楽は何にも縛られず、軽やかで自由でありつつ、しかもアバンギャルドであるという子どもから大人まで楽しめる新たな大衆ジャズになる可能性を高く秘めており、その活動は音楽だけに限定されず、子ども番組からバラエティーにまで及ぶ。爆笑問題から絶賛され、テレビ番組『空飛ぶ!爆チュー問題』で共演を果たすなど、テクニカルでありかながらユニークなこの3人組が贈る音楽が今、多方面から注目を浴びている。

 この日クリスマスが近い事もあり、ツアー初日のライブはH ZETT Mのピアノによる「星に願いを」で始まった。しっとりとした雰囲気から徐々にテンポが上がっていき、途中からは超高速なドラムンベース調なアレンジに変化し、早くも場内は笑いと熱狂に包まれた。今ツアーの見所は、なんといっても生ピアノよりもキーボードを中心に使用し、ベースはウッドベースからエレキベースに替え、ドラムにもエレキドラムが組み込まれるなどダンスミュージック的なアプローチが多い事であり、最初からバンドの基本コンセプトである「笑って踊れる」を地で行く展開となった。

 息つく間もなく「みんなのチカラ」が続き、最新アルバム『Beautiful Flight』を中心に全14曲が披露され、ラストナンバーはジャジー且つ自身のラップも交えた「Trio,Trio,Trio!!!」が飾った。アンコールでは、「別人ですがPE'Zというバンドが好きでしてカバーします」と笑いを誘い、PE'Zの代表曲「Hale no sola sita」を新たな軽快なアレンジで披露した。ステージ上も会場も、皆が笑って踊った2時間は、興奮と熱気に包まれたままその幕を閉じた。

 今ツアー最終日、すでにチケット完売している下北沢GARDENでの公演がニコ生で中継されることが決定しており、H ZETT NIRE(b)は3月には再びツアーを行うことと、新曲を2月から続々リリースしていくことも発表した。


◎ニコニコ生放送にて12/30(水)下北沢のLIVEを独占生中継!!
live.nicovideo.jp/watch/lv245758966
開場19:20/開演19:30