エルトン・ジョンやマムフォード&サンズがダフ屋撲滅を呼びかけ
エルトン・ジョンやマムフォード&サンズがダフ屋撲滅を呼びかけ

 チケットの二次流通市場に対する非難の声が高まる中、英国のビッグスター、エルトン・ジョンとマムフォード&サンズもこれに賛同した。

 マムフォード&サンズのサイトに投稿された“世界中のファンの皆さんへ:ダフ屋撲滅にご協力を”と題するブログにて、彼らは「我々のチケットが転売サイトにまわらないようできる限りのことをしてきた」としつつ、二次流通サイトのチケットのほとんどは「単にファンからぼったくるだけのダフ屋が売っている物」だと指摘している。

 彼らの推定によると、最近のUKツアーでは2万人収容のO2アリーナ(ロンドン)での各晩1,500枚ずつを含め、およそ6,000枚のチケットが二次転売サイトで売られたという。

 「既に売れたチケットのため、どちらにしてもお金は我々に入っていると言われるかもしれませんが、そうではないのです。ファンの皆さんには正当な価格でショーに来て、払った分の価値が得られたと感じて欲しいのです。ソールドアウトのショーの客席はファンで埋め尽くしたいのです。なぜそんなに気にするかって? それが間違ったことで、ファンを傷つけることになったり、全てのアーティストにとっての問題だからです」とブログは続く。

 その対応策としてバンドは、チケットの購入には表面に記載されている価格で扱うサイトのみを利用するよう促しており、「この戦いに勝つにはみんなの協力が必要なのです」と、4人のバンドメンバーおよびマネージャーのサインが添えられた同公開状を締めくくっている。

 なお、この状況に共感を示したエルトン・ジョンはBBCに対し、自分のショーに「つり上げられた値段をファンが払うくらいなら空席でやる」とコメント。来年2月リリースのニューアルバム『ワンダフル・クレイジー・ナイト』のプロモーション・インタビューでジョンは、「不当で恥ずべきことだと思う。そんな大金を払おうとしてくれるのは素晴らしいが、それよりも来ないでお金をセーブして欲しいと思うね」と話した。