アデル 米ビルボード・シングル・チャート5週目の首位に、ジャスティン・ビーバーは引き続き12曲が100位内にランクイン
アデル 米ビルボード・シングル・チャート5週目の首位に、ジャスティン・ビーバーは引き続き12曲が100位内にランクイン

 今週のアルバム・チャートで歴代記録を更新した、アデルのアルバム『25』からの先行シングル、「ハロー」が5週目のNo.1をマークした、今週の米ビルボード・シングル・チャート。

 初動枚数(週間セールス)が、350万枚に迫る売上を記録し、歴代アルバム・チャートの記録を塗り替えた、アデル。本作の大ヒットは、先行シングルとしてリリースされた、この「ハロー」の大ヒットがあってこそで、再生回数が5億5000万回を突破したストリーミング・ポイントや、デジタル・セールスが200万ダウンロードを記録したことも、アルバムのセールスに大きく反映している。

 アルバム『25』からの2ndシングルとしてリリースが予定されている、「ホエン・ウィー・ワー・ヤング」は、今週22位に初登場していて、正式なシングル・カットとビデオのリリースが決まれば、2曲目のNo.1獲得は間違いないだろう。アルバムからは、この2曲の他に、70位に「ウォーター・アンダー・ザ・ブリッジ」、79位に「センド・マイ・ラブ」、87位に「レメディ」が初登場している。

 5曲を送り込んだアデルの記録も驚異的といえるが、先週、TOP100内に17曲をランクインさせた、ジャスティン・ビーバーは、今週も引き続き12曲ものタイトルを100位以内にランクインさせている。アルバム『パーパス』は、登場2週目も30万枚のセールスを獲得し、間もなくミリオンを突破する。2ndシングル「ソーリー」は今週2位に停滞、1stシングル「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」は再び4位へ息を吹き返した。先週4位に初登場した「ラヴ・ユアセルフ」は7位にダウンしたが、それでも2週連続でTOP10内に3曲を送り込んだ記録は、快挙といえる。

 そのジャスティンの元彼女としても注目されてきた、セレーナ・ゴメスの新曲「セイム・オールド・ラヴ」が、今週11位まで上昇、次週はTOP10入りを果たすことが予想される。No.1デビューを果たした2ndアルバム『リバイバル』からの2ndシングルで、先立ってTOP10入りを果たした、1stシングル「グッド・フォー・ユー」に続き、2曲連続のTOP10ヒットが期待される。

 また、セレーナと共に2010年代の歌姫として君臨するデミ・ロヴァートの新曲「コンフィデント」も、先週の36位から28位へジャンプアップした。先月公開された、アクション映画調のビデオが徐々に話題を呼び、再生回数が5000万回視聴を記録している。デミは、この夏「クール・フォー・ザ・サマー」がスマッシュ・ヒットを記録し、TOP10入りを果たしたばかり。セレーナに続き、アルバムから2曲連続のTOP10入りなるか、こちらも注目したい。

 今年、最もブレイクしたアーティスト、ザ・ウィークエンドの新曲「イン・ザ・ナイト」が、54位に上昇中。3週の首位をマークした2ndアルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』からの4thシングルで、ヒットメイカー、マックス・マーティンが手掛けた、シンセ・ポップ調のミッドチューン。11月17日から配信がスタートし、デジタル・セールスが好調。ビデオのリリースが決まれば、一気に上昇することが予想され、アルバムから4曲目のTOP10入りも期待できる。この曲のヒットもあってか、アルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』は、先週の8位から5位へ再浮上、累計枚数は80万枚を突破している。

Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、2日22時以降となります。