すべて予定通りにいけば、2017年までにフランクフルトとベルリンにエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)の博物館が完成するようだ。どちらもEDMのパイオニアが運営するものになる。

 EDM情報サイト、InsomniacのインタビューでDimitri Hegemann(90年代初めからベルリンでアンダーグラウンド・テクノを育ててきたクラブおよびレコードレーベル、トレゾアの創立者)は、2016年末に迎えるトレゾア25周年に合わせてエレクトロニック・ミュージック博物館をベルリンにオープンさせる予定であることを発表した。Hegemannは同サイトに、「この博物館をLiving Archive of Elektronika(生けるエレクトロニカのアーカイブ)としたい。ここベルリンのテクノは未だ活発で影響力を持ち、生き生きとしたムーブメントですから」と話しており、予定通りに完成すれば国内初のエレクトロニック・ミュージック専門博物館になるとしている。

 Hegemannが企画する展示は、Alex AzaryとAndreas Tomallaが今年初めに発表したフランクフルトの類似プロジェクト、Museum of Modern Electronic Music(MOMEM/現代エレクトロニック・ミュージック博物館)と結びつく。フランクフルト市が一部援助するMOMEMは、2017年初めにオープンの予定だ。

 AzaryはInsomniacに対し、「我々は70年代後半からのエレクトロニック・ミュージックの発展を紹介する予定です。ただし、単に回顧する場所ではなく、これに続く今のシーンと未来の発展を展示した今現在の場所にしたいのです」と述べている。