Album Review: 馬喰町バンド 民謡を現在進行形のロックへと昇華!斬新な“民族音楽”に酔う 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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Album Review: 馬喰町バンド 民謡を現在進行形のロックへと昇華!斬新な“民族音楽”に酔う

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Album Review: 馬喰町バンド 民謡を現在進行形のロックへと昇華!斬新な“民族音楽”に酔う

Album Review: 馬喰町バンド 民謡を現在進行形のロックへと昇華!斬新な“民族音楽”に酔う

 この数年、日本の祭りや民謡に注目が集まっている。例えば、阿波踊りや河内音頭といったトラディショナルなものだが、こういった流れの根幹で気を吐くグループが馬喰町バンドだ。武徹太郎(ギター・唄)、織田洋介(ベース・唄)、ハブヒロシ(遊鼓・唄)という3人組で、2007年に冗談半分で結成して以来、地道にライヴ活動を続けてきた。アルバムも枚数を重ね、新作アルバム『遊びましょう』は4枚目となる。


 民謡とロックを融合するというようなコンセプトは、日本では昔からあるのだが、たいていはイロモノっぽくなってしまうのがオチ。というのも、我々日本人にとって、民謡というのは田舎くさくダサい音楽というイメージが染みついているからだ。しかし実際には、長年歌われてきただけあって歌そのものにパワーがみなぎっているし、今聴いても新鮮な音楽が多い。そういう感覚を絶妙にとらえ、現在進行形のロックへと昇華していく馬喰町バンドは、まさにニュータイプといっていいだろう。


 『遊びましょう』を通して聴いていると、ケルト音楽やアフロ・ポップや中南米のフォルクローレにも通じる素朴さと、ブルックリンあたりのインディーズ・シーンにも通じるソリッドな部分がクロスしているように感じられる。使用される楽器も、ドラムやギターはベーシックではあるが、次作の弦楽器「六線」をフィーチャーしているのが新鮮。もちろん、和のテイストもしっかり出しているが、世界中の土着的な音楽を吸収した上でアウトプットしているため、どこか無国籍な感覚を残している。ここが彼らの斬新な部分であり、日本の民謡的な音楽に対して固定観念を取っ払って聴ける理由なのだ。そして、そんな難しいことを考える間もなく、僕たちを楽しませてくれるというのもポイント。彼らが生み出す民族音楽に、ぜひ酔いしれてほしい。


Text: 栗本 斉


◎リリース情報
『遊びましょう』
馬喰町バンド
2015/09/02 RELEASE
2,376円(tax incl.)


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