ザ・ウィークエンド 遂に6週目の米ビルボード・シングル・チャートNo.1に、ドレイクは先週に引き続き2位
ザ・ウィークエンド 遂に6週目の米ビルボード・シングル・チャートNo.1に、ドレイクは先週に引き続き2位

 ザ・ウィークエンドの「ザ・ヒルズ」が、通算6週目のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・シングル・チャート。

 2位に停滞中、ドレイクの「ホットライン・ブリング」が、今週こそは入れ替わりで首位に到達するかと思いきや、引き続き、ザ・ウィークエンドの「ザ・ヒルズ」がNo.1をマークし、自己最高の6週を記録した。「ホットライン・ブリング」が首位になるだろうと予想されていたのは、この曲のビデオが公開されたばかりで、ストリーミング・ポイントの上昇により、ザ・ウィークエンドの記録を破るであろうと思われていたからだ。

 しかし、ビデオはアップル・ミュージックでの公開のみにとどまり、YouTubeでアップされたのは26日からであったため、米ビルボード・チャートのストリーミング・ポイントに換算されていない、アップルの視聴回数はポイントに繋がらなかった。戦略ミスといったところか、アップル・ミュージックで先立って公開したことで、YouTubeでの視聴回数の伸び率もやや悪く、次週のポイントには大きく反映しないかもしれない。さらに次週は、すでにNo.1デビューするであろうという曲が、現時点で決まったも同然のため、ドレイクの5年ぶりとなる首位獲得は、難しい状況にある。

 次週首位デビューが予想されているのが、11月25日に3rdアルバム『25』をリリースする、女王アデルの復帰シングル「ハロー」だ。アルバムからの先行シングルとしてリリースされ、22日から公開されたビデオは、すでに8000万回視聴を突破、1週で1億回に到達することは間違いないだろう。エアプレイのパワープッシュもあり、デジタル・セールスと合算すると、次週はこの「ハロー」が首位で初登場することは、間違いなさそうだ。1000万枚を突破した前作『21』から、およそ5年ぶりの新作ということもあり、ファンの期待の高まりが、数字にも反映している。

 アデルの新作『25』の1週前にリリースされる、ワン・ダイレクションの5thアルバム『メイド・イン・ザ・A.M.』から、2ndシングルとしてカットされた「パーフェクト」が、今週10位に初登場した。16日からデジタル配信がスタートし、20日にはビデオが公開、1000万回視聴を突破した。テイラー・スウィフトの「スタイル」のマッシュアップ動画も話題となり、自身6曲目のTOP10入りを果たしたが、アルバムのNo.1獲得は、ジャスティン・ビーバーの新作『パーパス』と同日リリースということで、確実視はできない状況だ。

 そのジャスティンの新作からも、2ndシングルとして「ソーリー」がリリースされたばかり。曲に合わせて女性ダンサーがパフォーマンスするダンスビデオが、公開5日で3000万回視聴を記録している。前曲「ホワット・ドゥ・ユー・ミーン?」(今週3位)が、初のNo.1獲得を果たしたばかりということもあり、勢いに乗っているジャスティンに、4人編成となった1Dがどう挑むのか、リリースまでの両者の動きに注目したい。

Text: 本家 一成