ジャネット・ジャクソン 7年半ぶりの復帰作で通算7作目の米ビルボード・アルバム・チャート首位獲得
ジャネット・ジャクソン 7年半ぶりの復帰作で通算7作目の米ビルボード・アルバム・チャート首位獲得

 ジャネット・ジャクソン、7年半ぶりの復帰作『アンブレイカブル』が、堂々のNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 初動枚数11万枚を突破し、2008年リリースの『ディシプリン』から2作連続、1986年のブレイク作『コントロール』から、通算7作目の首位獲得を果たした、ジャネット。アルバムからのシングル「ノー・スリープ」も好調で、ワールドツアーの発表などもあり話題性も高く、また、彼女の復帰を待ち望んでいた結果が、こうして数字に表れたのだろう。ビルボードの歴史を辿ると、女性アーティストでは、バーブラ・ストライサンドの10作、マドンナの8作に次ぐ首位獲得数で、女王としての威厳をみせた。

 8月29日からスタートした、ワールドツアー【アンブレイカブル・ワールド・ツアー】が、10月13日からサンフランシスコ公演で再始動、11月15日には自身のお気に入りの地ハワイ、さらにその後、11月19日はインテックス大阪5号館、21日、22日にはさいたまスーパーアリーナでのスケジュールも確定し、1か月後の来日公演に日本のファンも期待が高まる。ツアーでは、本作『アンブレイカブル』の楽曲を中心に、往年のヒット曲もふんだんに盛り込まれた内容になっている。

 シングル「ザ・ヒルズ」が4週目の首位をマークした、ザ・ウィークエンドの『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』は再び2位に浮上、シングル「ホットライン・ブリング」が2位に上昇した、ドレイク&フューチャーの『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』は3位に続き、シングル・チャートで上位にいるアーティストが、アルバム・セールスを伸ばした。4位のフェティ・ワップ、6位のテイラー・スウィフトも、シングル曲のポイントがアルバムのヒットに大きく貢献している。

 5位にデビューしたのは、テイマー・ブラクストンの2年ぶり、通算4作目となるアルバム『コーリング・オール・ラヴァーズ』。90年代のR&Bシーンの一人者、トニ・ブラクストンの妹であり、両者含む姉妹グループ、ザ・ブラクストンズのメンバー。2000年にアルバム『テイマー』でデビューするも、大きな注目は浴びなかったが、2011年に放送されたTV番組『ブラクストンズ・バリュー』で一躍注目を浴び、その勢いを受けてリリースした、13年ぶりの新作『ラブ・アンド・ウォー』が初登場2位と、一気に飛躍、R&Bチャートでは首位をマークした。本作は、その間にリリースされたホリデー・アルバムに続くオリジナルアルバムで、自身2作目のTOP10入りとなった。

 今週はTOP10内、ジャネットとテイマー・ブラクストンのみがニュー・エントリー。TOP10以下では、11位にマサチューセッツ州の出身のロック・バンド、クラッチの新作や、14位にはヘヴィメタル・バンド、セヴンダストの2年半ぶりのスタジオ・アルバム『キル・ザ・フロー』がランクインしている。

 次週は、先日自己免疫疾患であることを明かし、メディアで話題となった、セレーナ・ゴメスの2ndアルバム『リバイバル』が初登場する。先行シングル「グッド・フォー・ユー」の大ヒット(今週10位)もあり、首位デビューはかたそうだ。

Text: 本家 一成