RCサクセション 総決算ベスト発売&初のドラマ主題歌決定
RCサクセション 総決算ベスト発売&初のドラマ主題歌決定

 RCサクセションが、1970年にシングル「宝くじは買わない」でデビューして以来45周年にあたる2015年、キャリアの総決算となるベストアルバム『KING OF BEST』を11月25日に発売。さらに、あの名曲がドラマ『おかしの家』主題歌に決定した。

 10月21日より放送開始となるTBS系ドラマ『テッペン!水ドラ!!「おかしの家」』主題歌に「空がまた暗くなる」が起用。「空がまた暗くなる」は忌野清志郎の作詞作曲による楽曲で、1990年に発表された、現時点でのRCサクセションの最後のアルバム『Baby a Go Go』に収録。子供の頃には誰もが持っていた「勇気」を忘れてしまった大人に次の一歩を踏み出すように背中を押してくれる、まさに今の時代にも当てはまる名曲だ。なお、RCサクセションの作品がドラマ主題歌に起用されるのは、初めてとなる。

 ドラマ『おかしの家』は、東京・下町の駄菓子屋が舞台の、笑いと涙と人間味に溢れた物語。主人公・太郎(オダギリジョー)は両親を早くに亡くし、祖母・明子(八千草薫)が営む駄菓子屋「さくらや」を守ろうと奮闘しているが、経営状態は苦しい。さくらやの裏口では、太郎の幼馴染で脚本家志望の三枝(勝地涼)や、近所で銭湯を経営する島崎(嶋田久作)たち常連客が入り浸り、まるで少年時代のような時間が流れていた。ある日、離婚を機に息子を連れて地元に帰って来た、太郎の幼馴染でシングルマザーの礼子(尾野真千子)と再会し――。太郎や仲間たちは、「さくらや」を訪れる人々と共に、己自身の過去に、夢に、痛みに向き合い、「本当に大切なもの」に気付いていく。


◎ドラマプロデューサー佐野亜裕美コメント
まだ見えぬドラマの“核”を探し、石井監督が脚本執筆に入っている時に、何かヒントになれば、と監督に聴いてもらったのが、この「空がまた暗くなる」でした。昔からずっと好きな曲で、なんだか清志郎さんの声が近くに聴こえて、すぐ隣で励ましてもらっているような気がして、社会に出てからは、辛いことや悲しい事があった時には必ず聴いていた曲でした。石井監督とこのドラマの話を進めていくうちに、この曲がエンディングにかかるようなドラマにしたいと漠然と思いはじめ、脚本作りの参考になれば、と監督にお送りしたのでした。そして脚本が完成し、ドラマの主題歌をどうしようかと監督と相談した時に、もはや「空がまた暗くなる」しかありえない、という話になり、ダメ元でお願いしたところ、大変幸福な事にご快諾を頂きました。この歌の底知れぬ力に後押しされ、目まぐるしく変わりゆく社会、困難な毎日の中で、道に迷ってしまった人たちが、勇気を出して、帰り道を見つけられるような作品になると思います。

◎主演オダギリジョーコメント
流行りすたりの曲ではなく、RCの曲を使う辺り、このドラマの『粋』なところが分かるでしょ?