Appleに統合される前のBeats Musicの元CEOで、現在はAppleの重役であるイアン・ロジャーズが同社を去ることになった。フィナンシャル・タイムズ紙が最初に報じ、米ビルボードもAppleに確認を取っている。Apple Music開始からわずか2か月。彼の意外な退社について同紙は、“同僚たちの不意をついた”と報じている。

 Yahoo! Musicのジェネラル・マネージャーだったロジャーズはその後、アーティストがファンに直接販売できるプラットフォームTopspinのCEOに任命され、当時まだ発展途中だったBeatsへの統合に向け、同社の主要技術を売る責任者だった。その後できたのが現在のApple Musicだ。

 フィナンシャル・タイムズの情報筋によると、ロジャーズはヨーロッパの他業種の企業に移るという。彼はBeats 1ラジオの開発ばかりか、BBCの人気DJ、ゼイン・ロウを引き抜くなどの重要な役割を果たした人物だった。

 Appleの上級副社長エディ・キューはUSAトゥデイ紙に対し今月初め、Apple Musicのユーザーは1,100万人で、無料トライアル登録者の79%が継続して有料会員になっていると述べた。テクノロジー・ニュース・メディアThe Vergeの批判的な記事へ応答した形だ。