寺神戸亮『コレッリ ヴァイオリン・ソナタ集』第1位、反田恭平デビューアルバムが5週連続のチャートイン
寺神戸亮『コレッリ ヴァイオリン・ソナタ集』第1位、反田恭平デビューアルバムが5週連続のチャートイン

 今週のBillboard JAPAN Top ClassicalAlbums第1位は、世界で活躍するバロックヴァイオリンの名手・寺神戸亮による『コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ集』だ。AmazonMusicで古典・バロック音楽のランキング1位になり、リリースから5年経った今週、1位でチャートインとなった。7月18日に松明堂音楽ホールで行われた寺神戸亮×チョー・ソンヨンによるコレッリを集めた演奏会を行っている。7月には「東燃ゼネラル音楽賞」2015年度洋楽部門本賞の受賞が決定するなど、活躍にますます注目が集まっている。

 第2位は、小澤征爾80歳(2015年時)の記念盤で、水戸室内管弦楽団との共演によるベートーヴェン録音第2弾がチャートインした。第8番&第2番のライヴ録音となっている。毎夏に長野・松本で開催されていた【サイトウ・キネン・フェスティバル松本】が今年から【セイジ・オザワ松本フェスティバル】として生まれ変わり、8月9日から開始。9月1日にはアルゲリッチ、シュトゥッツマン、ゲルネを始めとした蒼々たる出演者による【マエストロ・オザワ80歳バースデー・コンサート】を控え、今週は20位にも『小澤征爾ランキング・ベスト』がチャートインするなど、盛り上がりを見せる。

 5位の反田恭平デビューアルバム『リスト』は、今週で5週連続のチャートインとなった。かのホロヴィッツが恋したピアノとして知られる銘器ニューヨーク・スタインウェイ(CD75)が使用されていることも聴き所のひとつだ。8月には湯山玲子の主催するイベント【爆クラ】やロームミュージックファンデーション奨学生のコンサートに出演。9月には東フィルとラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」、新日本フィルとチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」の共演を控え、毎日新聞夕刊、クロワッサン、FM-FUJI、CREAWEBなど多角的にメディアからの注目も集まっている。

text:yokano