映画『GAMBA ガンバと仲間たち』元祖ガンバ役の野沢雅子も出演「私の中ではガンバは分身のような存在」
映画『GAMBA ガンバと仲間たち』元祖ガンバ役の野沢雅子も出演「私の中ではガンバは分身のような存在」

 映画『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』など数多くの大ヒット作品を世に送り出してきた映像制作会社、白組。その白組が持てる映像技術の総力を結集させ、企画構想から15年、製作期間10年、総製作費20億をかけて創り上げた一大プロジェクト、3DCGアニメーション映画『GAMBA ガンバと仲間たち』を10月10日に公開する。

 この待望の本作に、ノロイとの闘いの鍵を握るツブリ役で出演する野沢雅子は、1975年4月から放送された伝説のTVアニメ『ガンバの冒険』、後の劇場版アニメ『冒険者たち ガンバと7匹のなかま』(1984)、『ガンバとカワウソの冒険』(1991)で主人公・ガンバ役を務めた。その元祖ガンバ役である野沢雅子が本作への出演の経緯や想いを語ってくれた。

Q:かつてガンバ役を務めた野沢雅子さんに敬意を表しての出演依頼ということですが、オファーを受けた時のお気持ちは?

A:今回はガンバではなくツブリ役ということだったので、最初はとても驚きました。ただ、ガンバを演じていた以前からツブリは良い役だと思っていましたし、ツブリのキャラクターが大好きなので嬉しかったです。ツブリは最初から最後まで出ているわけではないけれども、登場する要所要所でガンバを手助けしてくれる。以前のTVアニメでは、ツブリは男性の役で、声も男性(嶋俊介)が演じていましたが、今回のツブリは女性のキャラクターに変わっています。女性ながらも、悟空のようにバイタリティのある大人のキャラクターとして演じました。

Q:アフレコの際に、3DCGアニメーションのビジュアルをご覧になっていかがでしたか?

A:今回はCGアニメーションなので、今までの2Dアニメーションとは全く異なり、キャラクターたちの動きがとても細かく、その分アフレコでもキャラクターに気持ちを乗せて演じやすかったです。まさにキャラクターに入り込んで、アフレコに臨めました。2Dアニメーションの場合は、絵に声をあてて、キャラクターに命を吹き込むのですが、今回の3DCGのビジュアルは、声をあてる前から、まるで人間が生きて動いているような印象を受けました。声優のお仕事では外国の女優さんの吹替えでアテレコをすることもあるのですが、その感覚に近いものがありました。

Q:以前演じられた主人公ガンバは、野沢さんにとって、どのような存在でしょうか? また、ガンバの魅力を教えてください。

A:今まで数多くの役を演じてきましたが、ガンバとは長くお仕事をさせていただき、ずっと一緒に生きてきたので、私の中ではガンバは分身のような存在です。ガンバ自身は大きな力を持っているわけではないけれども、強敵であるノロイに立ち向かっていく。その勇気が凄いと思います。そして、皆と協力してノロイを倒そうとする仲間意識。これもガンバの凄いところです。リーダーシップもあり、仲間の為なら自分の身を投げ打ってでも行動するところ。ガンバの魅力は、彼のひとつひとつの行動に象徴されていると思います。

Q:最後に、この映画の見どころを教えてください。
A:見どころは、皆で力を合わせるという“団結力”です。それは、最近世の中に欠けているものですよね。この映画を観て、改めて仲間の大切さを感じて欲しいです。一人より二人。二人より三人。この映画では、その団結力が、如何なる者をも倒せる強い力になり得ることを教えてくれます。団結力が、この映画の最大の魅力です。

(C)SHIROGUMI INC., GAMBA