1970年代初期にスタン・ゲッツのカルテットに参加していたフランスのジャズオルガン奏者、エディ・ルイスが6月30日、フランス中西部にある病院で亡くなった。74歳だった。

 ルイスは1971年にスタン・ゲッツ・カルテットにハモンド・オルガンで加わり、ルネ・トーマ、ベルナール・ルバと共に有名アルバム『ダイナスティ(Dynasty)』をレコーディングした。彼の作品は、ピアニストのミシェル・ペトルチアーニやアコーディオン奏者のリシャール・ガリアーノ、フランスの音楽家クロード・ヌガロとの共作など幅広い。1977年、ルイスはソロへの転向を決めた。

 パリ生まれのルイスは、1950年代にまず父親のオーケストラでキャリアをスタートさせ、その後、フランスのボーカルグループ、ドゥブル・シス(Double Six)に加入した。

 最近2度の白内障手術を受けていたルイスだったが、3度目の手術を乗り切ることができなかった。息子のピエール・ルイスはAFP通信に対し、父は“家族に見守られながら穏やかに”息を引き取ったと話している。

 息子の話によると、エディ・ルイスは1990年代初めに動脈疾患のため左足を切断しており、ここ数年はほとんど人前に姿を見せなかったものの、音楽の仕事は続けていたという。