オンラインエレクトロニック・ミュージック・ストア Beatport(ビートポート)が、同サービスの音楽をウェブサイト、ブログ、ソーシャルチャンネルなどでストリームできる埋め込み式音楽プレーヤーを発表した。アーティストや権利所有者たちに、再生1回ごとに著作権料が支払われるとのこと。

  Beatportのストリーミングプレーヤーの計画は昨年12月に発表され、今年3月にモバイル用の無料音楽ストリーミングアプリを開始。今後Beatport.comでは全曲の購入、ソーシャル、ハート型アイコンの隣に埋め込みコードが付いてくる。

 同サービスは、SoundCloudやSpotifyと競合となるだろう。SoundCloudは、プラットフォームを問わず新曲を宣伝するために幅広く利用されているが、ストリーミングのほとんどがアーティストや権利所有者の収益にならない。しかし、Facebook上でもストリーミングが可能だ(Beatport新サービスはFacebookではBeatportへのリンクが必要)。また、無料音楽ストリーミングサービス、Spotify(スポティファイ)には埋め込み式のオプションがあるものの、再生用のアカウントが必要となっている。

 Beatportの最高クリエイティブ・ディレクター、クラーク・ワーナーは「アーティスト支援はBeatportのスタート時からの基本理念であり、新しいストリーミングでのファンサービスにまで拡大してもその使命は依然として変わりません。我が社の埋め込み式ストリーミング音楽プレーヤーでは、アーティストがオンラインで各地のファンに自分の音楽を宣伝できるばかりでなく、アーティストの収入になるように、我が社も1回聴くたびに権利所有者に支払いをするための必要な措置を取っています」と述べている。