ミューズ 米ビルボード・アルバム・チャート初の1位に、オブ・モンスターズ・アンド・メンは3位に初登場
ミューズ 米ビルボード・アルバム・チャート初の1位に、オブ・モンスターズ・アンド・メンは3位に初登場

 ブリティッシュ・ロックの核、ミューズの新作『ドローンズ』が、84,000枚を獲得して首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 【グラミー賞】受賞を受け、ワールドセールスが1500万枚を突破。UKのみならず、アメリカでも“オルタナティヴ・ロック・バンド”を挙げれば必ずヒットするほど、その地位を確立しているミューズ。本国UKでは、3rdアルバム『アブソルーション』(2003年)から本作まで、すべてNo.1デビューを果たしたことになるが、意外にも全米での首位獲得は、本作が初となる。

 本作は、前作『ザ・セカンド・ロウ~熱力学第二法則』から約3年振りのスタジオ・アルバム。マルーン5やAC/DCなど幅広いアーティストを手掛けるジョン・“マット”・ラングとの共同プロデュースで制作され、これまでのサウンドから、ロック色を強めた内容に仕上がっている。

 今年の夏に開催される、【FUJI ROCK FESTIVAL‘15】では25日のヘッドライナーを務めるミューズ。今月19日のモスクワ公演、ドイツ、スウェーデン、デンマーク、フランスと6~7月にかけてヨーロッパ方面を周り、9月には中国・上海やシンガポールなど、アジア方面でも公演が予定されている。

 いまだ高セールスをマークし続けているテイラー・スウィフトの『1989』を2位にはさみ、3位にデビューしたのは、アイスランド出身のロックバンド、オブ・モンスターズ・アンド・メンの『ビニース・ザ・スキン』。2011年のデビュー盤『マイ・ヘッド・イズ・アン・アニマル』に続く約4年ぶりとなる2ndアルバムで、前作で記録した最高位6位を上回る、初のTOP3入りを果たした。

 1stアルバムの印象とはまたちがった、彼ら独特の世界観が全面に出た作風に仕上がっていて、大衆的にウケの良いサウンドとはいえなくとも、音楽性の向上や繊細な音作りには絶賛の声があがっている。オブ・モンスターズ・アンド・メンも、ミューズと共に今年の【FUJI ROCK FESTIVAL‘15】の出演が決定し、26日のレッドマーキーに登場する。

 5位には、ローリング・ストーンズの未発表曲を含むリマスター再発盤『スティッキー・フィンガーズ』がリ・エントリーした。本作は1971年にリリースされた、ローリング・ストーンズ・レコードからリリースした初のアルバムで、発売当初は4週のNo.1をマークする大ヒットを記録した、彼らの代表作。デラックス盤には、エリック・クラプトンとコラボした「ブラウン・シュガー」のオルタネイト・ヴァージョンや、ザ・ラウンドハウスのライブ・テイクなどが収録されている。

Text: 本家 一成