ウィズ・カリファ 1位に返り咲き!7週目の米ビルボード・シングル・チャート首位に
ウィズ・カリファ 1位に返り咲き!7週目の米ビルボード・シングル・チャート首位に

 ウィズ・カリファの「シー・ユー・アゲイン」が、テイラー・スウィフトから巻き返しの首位略奪を果たした、今週の米ビルボード・シングル・チャート。

 先週、50ランクアップで一気に首位へと駆け上がった、テイラー・スウィフトの「バッド・ブラッド」は、2週目のNo.1マークならず、2位へ。とはいえ、ポイントは先週に引き続き、伸ばし続けているが、そのテイラーの勢いに及ぶ人気を誇っているのが、ウィズ・カリファの「シー・ユー・アゲイン」。6週目で一旦その座を譲るも、今週さらに勢いを増し、7週目の首位へ。

 ヴォーカルを務めているチャーリー・プースにとっては、予想だにしない大ヒットになり、流れに則ってソロ・ナンバーもヒットさせたいところ。昨年は、イギー・アゼリアの「ファンシー」でコラボした、チャーリーXCXがソロとしてもブレイクを果たした。

 「シー・ユー・アゲイン」と同じく、映画の挿入歌として大ヒットしているのが、6位にランクインしている、ザ・ウィークエンドの「アーンド・イット」。首位には届かなかったものの、TOP10内にランクインし続けていて、ロングヒットを記録中。そのザ・ウィークエンドが、2ndアルバムのリリースを発表し、アルバムからの先行シングル「ザ・ヒルズ」が今週、20位にランクインした。

 2013年、デビュー作にして2位をマークした、『キッスランド』以来、約2年ぶりとなる新作で、「アーンド・イット」が収録されるかは未定だが、この曲のヒットを受けて、No.1デビューも期待できそうな予兆をみせている。「ザ・ヒルズ」は、ザ・ウィークエンドらしいどっしりとした、黒いサウンドが印象的で、先日公開された爆破シーンが印象的なPVのストリーミングポイントが加算されて、次週はさらにランキングを伸ばすことも期待できる。

 6月2日に4thアルバム『エヴリシング・イズ・4』がリリースされたばかりの、ジェイソン・デルーロ「ウォント・トゥ・ウォント・ミー」は7位に停滞し、好調。次週、アルバムが何位にランクインしてくるのかも楽しみなところだが、この曲もアルバムのプロモーション効果を受け、TOP5入りなるか、こちらも期待したいところ。

 ザ・ウィークエンドやジェイソン・デルーロにくわえて、若手ラッパーのフェティ・ワップ(3位)や、10位に再浮上したT-ウェイン、年間首位が期待されるブルーノ・マーズ(5位)など、TOP10中、6アーティストがブラック系の男性陣によるナンバーで支配された、今週のシングル上位群。

 TOP10以下にも、ブラック勢から注目の1曲が、急上昇中。先週の27位から16位へジャンプしたのが、オーミの「チアリーダー」。ジャマイカ出身の28歳、レゲエシンガーで、この曲は彼の実質上のデビュー曲となる。リリースするやいなや、ダンスホール調のバウンスに虜になったリスナー続出で、すでにオーストラリアやドイツ、ニュージーランドにUKなど、主要各国でNo.1をマークしている。サウンドはまさに、この時期のためのといったところで、アメリカでもTOP10入りは確実、夏本番になる頃には、TOP3入りも期待できそうな動きをみせている。

Text: 本家 一成